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審判講習会のポイント

2004年7月,長野市少年野球大会で塁審をするための講習会を受けたときのメモ。アクアウィング横運動広場でグラウンドを使って指導を受けた。指導者は塚田さん(審判長),早川さんによる。

【全般】

  1. 立ち位置は守備の邪魔にならないところが基本。見やすいところに動いてみる(けん制などのタッチプレーは,手元が見やすいところに瞬時に移動してみる)。
  2. 見る姿勢は中腰。判定をコールするときは腰を伸ばし,両手を広げてセーフ,右手を挙げてアウト。その場で瞬時に,見たとおりに大声でジェスチュアと同時にコールする。
  3. 服装は帽子と靴をきちんとする。シャツがはみ出しているとかは駄目。
  4. 挟殺プレーのときはある程度以上追わず,よく見えるところで動かずに見て判定する。
  5. ダイヤモンド内は基本的に主審がコールする。主審と塁審が異なるコールをするとまずいので。
  6. ベースが飛んだとき:ベースが移動したらプレーは終わりなので,その状態で野手がボールをもっていたらすぐにタイムをかけて戻す。そのとき,ランナーはベースがあった位置についていてもセーフだし,ベースにくっついていってもセーフ。移動中でもセーフ。
  7. タッチアップの見方:三塁の塁審はボールを追う。離塁は主審がチェック。一塁と二塁の塁審はベースとボールが両方見える位置でチェックする。
  8. 開始前に審判4人でよく打ち合わせしておくことが大事(とくにグラウンドルールの確認と二塁の塁審が中に入るかどうかは重要)。

【一塁と三塁の塁審】

  1. 立ち位置は,ベースの6メートルくらい後方(ランナーがでたらベースに少しは近づく)で,ラインの外側。ラインをまたがないように。2年前からそういう話になった。
  2. ランナーがいないときは,きわどければスイングを確認。手首が返ったらスイング,打者の前まで手がきたらスイング,体が回ってもスイングとみる。きわどいときはスイングを取らないで選手に注意する。ただし,スイングしたことを塁審が先にコールする必要はなく,キャッチャーのアピールなどに基づいて主審が指してきたら判定を示す(スイングしていたら右手を上げ,ノースイングなら両手を広げる)。
  3. 打者走者はラインの外側を走る。内側を走って捕球しにくくしたら守備妨害でアウトにする場合もある。
  4. ファールの判定は,ベースの後ろとラインが交差する角より内側を通ったか外側を通ったかで判断する。きわどい球のときはライン上を捕るようなつもりで追い,よぎったらラインの外で外側に90度回転して両手を挙げ,ファールとコールする。外野に飛んだフェアの場合は後ろ向きで(外野を向いて)内側の手を下げてフェアを示す(コールは不要)。ダイヤモンド内の場合は主審の判断が優先されるが,主審が指してきたらコールする。
  5. 一塁への偽投はプレートを外さないとボーク。二塁,三塁への偽投は外さなくてもいい(ただしできるだけ外すように指導する)。けん制球を投げるときはプレートを外さないとボーク。ただし,1回戦では,いきなりボークはとらないで指導し,2回戦以降はきっちりとる。中学では一塁塁審がボークをチェックする。また,無駄な遅延行為を防ぐため,ランナーがベースについているときは牽制しないように指導する(主審?)。
  6. 自分側の外野飛球は10メートルくらい追って,捕球を確認してコールする。
  7. ファール後の離塁については,いったん触塁すればOKで,プレイがかかるまで塁上で待っていなくてもよい。2年前のこの大会の講習で待っているようにと指導があったそうだが,それはソフトボールとリトルリーグの影響で,野球規則にはそうなっていない。

【二塁の塁審】

  1. 立ち位置は,ランナーがいないときはベースの8〜9メートル後方。センターの邪魔にならない位置。一塁か二塁にランナーがいるときはピッチャーとセカンドの間くらいに中腰で立ってキャッチャーを見る(できない人は無理にやらなくてもいい)。ピッチャーかキャッチャーから二塁への牽制とか盗塁阻止のための送球があったらピボットしてセカンドベースを見てコール。
  2. 二塁の塁審がダイヤモンドの中に入ったときに打球が飛んだら,クロックワイズの動きで審判は移動する。つまり,たとえばライト方向へ打球が飛んだら,二塁の塁審は外野へボールを追うことはせず,ピッチャー近くまで下がって一塁の触塁を確認してからランナーを目で追って二塁をみる。このとき一塁ランナーの二塁触塁は三塁塁審がみるし,二塁ランナーの三塁触塁は主審がみる。