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2011年2月ソロモン諸島往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2011. Last Update on 2011年7月11日 (月) at 17:30:01.

【第1日目】 長旅(2011年2月8日火曜)

予定通りに6:50に研究室を出て病院前に行って愕然とした。タクシーが1台も待ってないのだ。慌てて敷島タクシーに電話して1台配車してもらい,病院の入口の門のところで乗って,前橋駅南口に着いたのが7:10だったので事なきを得たが,一瞬アザレア号のキャンセルと払い戻しまで覚悟した。

駅の中のNewdaysで握り飯とホット生姜チャイと日刊スポーツと週刊アスキーを買い,定刻の7:20に発車したアザレア号の中で朝飯を食べ,日刊スポーツと週刊アスキーを読んでしまうまで40分ほどかかった。ちょうどそのとき,アザレア号は高崎に着いた。ここまでは思ったより遅いペースだった。その後は睡魔に襲われて熟睡してしまい,気が付いたら10:50頃で空港第二ビル直前のパスポートチェックのところだった。だから途中はわからないのだが,予定通りの運行だったといえる。実際,第一ターミナルに着いたのは,予定ぴったりのちょうど11:00だった。

早速大韓航空のチェックインカウンターに行って,事前に旅行社から聞いた通り,ブリスベンまでのeチケット控えだけでなく,ブリスベンからホニアラまでのeチケット控えも見せて,荷物をホニアラまでスルーにしてくれるように頼んでみた。暫く端末で調べてくれて,スルーにする(駄洒落か! しかもkagerou並みの)こと自体は問題ないとわかった。これで一安心かと思いきや,端末を操作してくれていた女性係員が,申し訳ありませんがお客様,本来はお預かりする荷物は20 kgまでで,5 kgほどはサービスさせていただいておりますが,29.5 kgとなりますと,超過料金をいただくことになります,と言うのだ。いくらか聞いてみたら,距離が長いので26,400円になりますということだった。1万円くらいなら払うつもりでいたが,さすがにちょっと高いので,預け荷物にする予定だったものの中から紙類を取り出して軽くすることにした。結果,3 kgしか減らせなかったのだが,今回だけですよということで超過料金は取られなかった。いい係員に当たったと思う。

成田空港第一ターミナルの東京三菱UFJ銀行

無事にチェックインが終わったところで,今度は銀行を探した。日本円のTCを作らないと,ソロモン諸島の銀行でソロモンドルにするときのレートが悪いのだ。壁の地図を見ると南ウイング近くに三菱UFJがあったので,そこまで歩いて行った。手数料を2%取られたが,日本円TC自体はスムーズに買えた。落ち着いてみると時間的にちょうど昼なので,昼飯を食べられる場所を探した。スープストックトーキョーとか出汁入りお茶漬け専門店とか,魅力的に見える店は軒並み満席だったので,諦めて和食レストランでざるそばセットを食べた。まあ普通の味だった。その後,若干の土産物を買い,手荷物検査場,出国審査を通って,ボーディングゲートまで,とくに何事もなく行けた。ボーディング開始まで10分しかなかったが,試しに無線LAN接続を試してみたら,NARITA AIRPORTなんたらというサービスがあって,一時的な契約もできるようだったが,ローミングサービスがあったので,econnectのうちのBB Mobileのローミングを試してみたら,あっさりつながった。時間が無かったのでメール受信と1通の返事だけしかできなかったが,これは使えると思った。

大韓航空機の座席下ソケット

ぼくが乗ったソウル(インチョン空港)行きの大韓航空機はほぼ満席であった。かなり新しい機体で,当然のように個人用ディスプレイがすべての席にあったし,何故か椅子の下にRJ45ソケットが付いていて,もしかしたらLAN接続もできるんじゃないかと思われた(注:これは大嘘であり,後で右の写真を見てみたらUSBソケットを見間違えていただけだった)。定刻に出発し,順調なフライトだったが,席が40Gという前に何もない席だったので,コンピュータも上の荷物棚に載せざるを得ず,飛行中に取り出せなくなってしまったので,RJ45は試せなかった(注:もし試そうとしていたらRJ45でないことに気付いたはずだが)。無料でステレオイヤフォンをくれたのだが,自分のものの方が音質がいいので,それをつないでREDという映画(ブルース・ウィリスが年老いてCIAを止めたけれども命を狙われて,昔の仲間と一緒に戦うというのが大まかなストーリーで,相変わらずの無敵ぶりが笑えた)を見ていたら,あっという間にソウル(インチョン空港)に着いてしまった。REDが最後まで終わらなかった。2時間10分のフライトとはこんなに短いものか。それに,ソウルとは時差もないので,あまり国際線に乗った気がしない。ただし,イヤフォンから日本のポップスなどは流れて来ないし,キャビンアテンダントさんもほとんど日本語はわからない(日本語がわかる人と中国語がわかる人が各1名乗っているそうだが,他は韓国人)のが,国内線と違うところだ。なお,軽食が出たので,昼のざるそばセットは妥当な選択だったと思う。あと,飲み物サービスでトニックウォータを頼んでみたら,カナダドライの韓国版のものが出てきた。成分表示などがハングルなので不明だが,あれにもやはりキニーネは入っているのだろうか。

途中までは韓国に入国する人たちと一緒に歩き,2つのターミナル間のシャトル列車に乗ってから,transfer(注:普通はtransit passengerというと思うが,インチョン空港の乗継ぎ客向けの表示はすべてtransferとなっている)の客は手荷物検査場を通らねばならない。けれども,ボーディングパスの発券は成田で済んでいるし,荷物はホニアラまでスルーなので,手荷物検査場でのチェックを受ける以外はトランジットの手続きは何もない。ブリスベン行きは30番ゲートから出るので,まずその近くまで行ってみることにした。30番ゲートに着いて反対側を見ると,偶然にもそこはインターネットエリアなのだった。飲み物は持ち込み可だったので,入口の売店でブラックコーヒー(一応ホットだがあまり熱くはなかった)を買ってから,空いている席に座った。Y5を開いて無線LANスイッチを入れ,ネットワーク接続を有効にしてみると,Airport Free WifiとNAVER Free Wifiの2つが感度良く接続できそうだった。そこで,最初はこのスペースの入り口に英語で書かれていた通り,NAVER Free Wifiを選んだ。セキュリティに問題が生じるかもしれませんがお客様の責任でおつなぎください,それでOKですか? という感じのメッセージがでて,チェックボックスにチェックを入れてNextをクリックすると,無事に接続できた。しかしメールを受信後,返信文を打っているうちに切れてしまい,再接続できなかったので,いったんネットワーク接続から修復を選んでから,今度はAirport Free Wifiの方を選んでみた。こちらは何も手続きが必要なく,クリックするだけでつながった。実は有線でもつなげそうだし(椅子には電源コンセントと並んで,今度は本当にRJ45らしきソケットもあった),コンピュータを持っていない人でも無料で使えるノートパソコンも多数置かれているので,インチョン空港はインターネット環境については文句のつけようがないと思う。

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Correspondence to: nminato@med.gunma-u.ac.jp.

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