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2017年2月のカンボジア往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2017. Last Update on 2017年3月6日 (月) at 21:00:25.

【第2日目】 タイ肝吸虫調査地へ(2017年2月17日)

4;30に目が覚め,メールの返事の続き。なかなか要旨集を作るところまでいかない。運営委員会の先生方がいろいろ考えてくださるので助かる。Restaurant for breakfast at the edge of Phnom Penh

6:10にロビーへ。暫く話しているうちにタイ肝吸虫調査のカウンターパートの人たちがやってきて,2台の車に分乗してカンポンチャイに向けて出発した。7:00過ぎくらいに道路沿いのレストランに入って朝食。壁がないオープンな感じでテーブルが配置されているので,手製のお菓子を皿に載せた人がテーブルまで売りに来たり,物乞いがやってきたりする。rice noodle with pork豚肉(レバーなど内臓も)入りの米粉麺を食べたが,モヤシが別皿で出てきて,好きな量だけ入れられるのが良かった。食後に甘くない珈琲を飲んだが(今回はクメール語を喋れる人が一緒なので頼んで貰えたが,これを注文するのはかなり難しい。十何年か前にインドネシアのスンバ島でコピタンパグラと連呼して甘くない珈琲を注文したことを思い出した),これもなかなか美味だった。

2時間半ほど掛かって着いたカンポンチャイでは最初広大な水溜り(池としては地図に載っていない)でタイ肝吸虫の中間宿主であるマメタニシを見せてもらったり水を汲んだり,近くにいた人から話を聞いたりした。Water sampling

持ち込んだドローン(試しに,と思ってAmazonで2万円弱出して私費購入した,G Force X4 FPVという機械)を試したが,なぜかここでは動かなかったので,いったん諦めて次の場所に向かった。1時間ほど移動して着いた湖ではドローンを飛ばすことができたが,風が強くて操縦不能に陥る状態から抜け出せず。最後は田圃に墜落して見失ったが地元の少年が見つけてくれて助かった。いくつか空撮はできたが,このレベルだと研究の役に立つかどうかは未知数だな。

さらに何ヶ所かで採水と聞き取りからなる調査をした。途中,朝と同じようなレストランで昼を食べたが,肉料理をご飯に載せて食べる感じが,ソロモン諸島の町にあるカイバーと呼ばれる立ち食いレストランの定番メニューである牛肉とスリッパリーキャベツを甘辛く煮たものをライスに載せたものを思い出させた。Snacks are sold at the store even in rural villages

boiled vegetables何ヶ所目だったかの村で,道路沿いに出ていた店の軒先にスナック菓子がずらっと吊されていたのが目に付いた。村の子どもたちがこういうものを買って結構食べているという話を聞いた。ぼくの感覚からすると,その辺にいくらでもなっているマンゴーとか果物の方が美味いし,仮にマーケットで買ったとしてもスナック菓子より遥かに安いと思うのだが,塩と砂糖の味には金を払っても食べたくなるような魅力があるのか,それともパッケージングに金を出しているのか。たぶん両方だと思うが,典型的な文化的侵略のように思う。

その後,日が暮れる直前くらいにプレイベンに向かって移動開始。19:10頃プレイベンのホテルに投宿し,食事(大変美味だった。とくに右写真の空心菜のような温野菜と,干した川魚を揚げたものはいくらでも食べられそうだった)を済ませたら疲れが出て眠ってしまった。

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