枕草子 (My Favorite Things)
【第201回】 柿(1999年12月9日)
- 山梨県塩山市出身の萩原君の机の上に火曜日に届いた宅急便の内容物のところに「柿」と書いてあった。最近,彼は毎日のように出張があって研究室に来ないため,放置されていたわけである。昨夜8時過ぎに研究室に電話をしてきたので宅急便のことを伝えたら,わざわざ研究室までやってきてその柿を剥いてくれた。美味だったし(ありがとう>萩原君),驚いたことに種なしであった。普通,種なしの柿と言えば,新潟県原産の平核無(ひらたねなし)を始めとして渋柿だと思っていたのだが,これは頬が落ちそうなほど甘いのである。萩原君によると,アルコールや炭酸ガスで渋抜きをしているというわけでもないらしい。富有は「完全甘ガキ」だそうだし,形も富有に似ていたから,何らかの手段で種を作らせずに結実させた富有なのかもしれない。以上の出典は「食材図典」(小学館)の258-259ページ。ついでに書いておくと,柿は東アジア原産で,古くから日本でも栽培されていたものであるせいか,persimmonという英語はあるものの米国ではポピュラーな果物ではないらしく,ペンシルヴェニアに半年住んでいた時に毎週通っていたweisとかGiantといった巨大groceryでは一度も見たことがないなあ。
- それを食べていたからというわけではないが,昨夜も最終のあさま547号に駆け込み乗車であった。12月4日のダイヤ改正以降,最終電車は上野駅では20番線に停まるようになったのだろうか? これまでは19番線だったのだが,この3日間連続で20番線である。
- 今朝はあさま2号に乗っているので,大宮で乗り換えねばならぬ。上田からは満席で立っている人がいるが,大宮まで停まらないので,ぼくが立つまで,いま立っている人たちには席がないということだ。
- 今日の予定は,ホワイトチョコレートの有無を東大生協へ確かめにいくことと,夕方カリキュラム委員会で平成13年度からのカリキュラムの抜本的改革について話し合うこと。後は研究三昧。関係ないが,今年はベストサイエンスブックってやらないのだろうか? やるとすればそろそろだと思うのだが。
- BioNewsにCJDの伝播経路に関する紹介記事。面白い。
- 神田憲行「ハノイの純情,サイゴンの夢」(講談社文庫),森枝卓士「私的メコン物語 食から覗くアジア」(講談社文庫)を続けて読んだ。前者はベトナムという異国の生活の記録であるのに対して,後者は自伝である。前者の描き出す等身大のベトナムにもはっとさせられたが,森枝卓士という人がこういう本を書くとは思わなかった。意外な収穫。
- やはりフロッピーでメインマシンとvaioのデータのやりとりをするのは苦痛だ。かといってWindows2000のカーネルの安定性は捨てがたい。EZ Link USBがWindows2000をサポートしたドライバを出すまではデュアルブートにでもしておこうか? そうすると6.4 GBではちょっと小さいような。15 GBを買ってきて2つに分けるのがよかろう。来週だな。
- 今週は研究室のゴミ捨て当番なので,ゴミを出しに行った。いつもより少ないような気がする。
- 新sv2号は今夜18:00頃到着予定との連絡あり。
- 実験室を使う人のためのML作成。
- カリキュラム委員会は相変わらずだった。伝達だけなら前もって文書を回せば済むのに。
- 新sv2号と同時にカラーレーザープリンタの台が届いたので,カラーレーザープリンタ回りを整備。半ば大掃除予行演習,という感じ。
- もう20:30を回っているので帰宅の準備。
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