枕草子 (My Favorite Things)
【第258回】 国立科学博物館(2000年3月5日〜6日)
- 日曜日は,仮面ライダークウガの録画設定をして一家で出発。長野電鉄経由で,長野駅7:50発あさま2号に乗る。午前中は娘の友達と公園などで遊び,午後は息子の友達と国立科学博物館に行く予定。さて就学前の子どもは,科学博物館を楽しめるだろうか? ガイド次第のような気もするが。
- 6日で新幹線定期が切れるのだが,翌7日から10日ほどソロモン諸島へ出張なので,1日だけ切符を買うのも,出張の間使えない定期券を買うのも馬鹿馬鹿しいという考えのもと,研究室に泊まることにした。つまり,6日の朝,出張準備をして家を出る必要があるということだ。今回は往路ブリスベンでほぼ1日待ち時間があるので,vaioを持っていくつもりなのだが,そうすると大容量バッテリーは必須と思われる。6日に秋葉原で購入の予定。
- 科学博物館は新館もあって想像以上に広かったので,長時間楽しめることがわかった。既に3回目だという息子の友達がノートと筆記用具を持ってきてくれていたので,みんなでスケッチを楽しんでいた。まあ,展示を見たりスケッチしたりするには各人ペースが違うので,本気でのめり込んだら一人で何度も通うのだろう。展示されている骨格の多くが標本でなく模型なのは仕方ないところと思うが,大英博物館やスミソニアン博物館とは期待する客層がやや違うのだろうなと感じられたのがやや残念なところではある。ちゃんと手洗いとかするようにして,本物に接することを可能にして欲しいものである。模型は,所詮他人の脳による理解を反映するだけであり,標本とは本質的に違うのである。もっとも,小学校高学年だったら一日中何度も楽しめる場所であると思う(子どもにこそ本物を,という考え方もあるけれど)。入館料も大人は420円,就学前の乳幼児は無料なのは当然として,学童は大人の半額ではなくもっと安かったように思うから,科学好きの子どもだったら入り浸るであろう。新館3階の森の模型の中で動物や昆虫を探すという趣向で置かれていた双眼鏡が,盗難防止のケーブルの取り付け位置が悪いので今ひとつ使いにくかった。隕石が結構集められていたが,ぼくらが見て回った範囲では,「科学」博物館という名前ではあるけれど,その隕石の部屋の天文学関係のものを除けば,ほとんどの展示が地学,古生物学,生物学に関するもので,物理や化学は手薄であったように思う。見てないところが多いのか?
- 帰宅したらほぼ20:00であった。録画して置いたクウガを子どもたちと見てからビデオを止め,なんとなくテレビをつけておいたら船で人食い化け物から逃げながら戦うB級映画をやっていた。ご都合主義だらけで,ヒーローのフェアネスと悪役のアンフェアが強調された,実にアメリカのB級映画らしいお話であった。
- 夜は明けて月曜は6:30起床。歩き疲れて脚が痛いのを除けば,なかなか快調である。ソロモン行きの準備をしていたら8:00近くなり,長野電鉄経由で長野駅に着いたのは8:45頃。9:02発あさま号に乗った。長野ではガラガラだったが,やはり高崎辺りでは満席であった。
- 今日のETV特集は面白そうだ。折角泊まるのだから,録画しておこう。
- 大容量バッテリーをOAシステムプラザで購入。定価30000円のところ25800円と14%しか引いていないが,部品だから仕方ないか。消費税が1290円かかって,結局27090円払ったので,ほぼ1割引になるが。
- 教室ミーティングで突然時間を与えられたので,10分ほど使って,昨年12月24日のScienceに載った,「ミトコンドリアDNAの連鎖不平衡の程度と遺伝子座間の距離に見られた逆相関から,ミトコンドリアDNAでも組み換えが起こると考えられるので,核遺伝子や雄由来のミトコンドリアDNAとの組み換えを経由した遺伝子伝達がありうることになって母系遺伝という仮定はまずい」というJohn Maynard-Smithのグループの論文を紹介することにした。が,タイからのお客様がいたので英語でやることになり,20分ほどかかった。細かいところは本文を読んでもらうことにして,本質だけしゃべったのが奏功してか,反応はよかったが。
- ちょっと休憩と思って,MXテレビをつけたら「エースをねらえ!」をやっている。大笑い(すぐに消してしまったが)。カリメロとかもやっているらしい。MXテレビは,都議会中継とか都知事への質疑応答とか音楽番組とか硬軟ともに頑張っている(?)なあ。
- 夕食は,タイからの客人とともにスタッフおよび大学院生の一部と鮨屋+イタリアンレストランへ。やや飲みが入ったため,研究室に戻ってきたらETV特集は終わっていた。残念。
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