枕草子 (My Favorite Things)
【第278回】 ニューマシン設定その3(2000年4月13日)
- 昨夜は上野駅目指して走り出そうとしたところで,ランチジャーのストラップが停車中のバイクに引っかかってバイクを倒しそうになって手間取ったので,ホームに着いたのが18:29で,結局19:02発で帰った。実はもう一つ理由があって,最近腕時計の電池がなくなりかけているらしく,アナログ部分の針が遅れるので,走りに今ひとつ切迫感が足りなかったのかもしれない。電池交換と,自転車のパンク修理と,ビューカードの問題解消と,富士銀行の通帳記入と,育英会の免除職在職確認届けと,民族衛生学会,人口学会,熱帯医学会の会費納入と,といった雑事が溜まっているのだが,昼休みだけで終わるだろうか? もっとも,今日は9:30から週末に教授が発表するためのスライドづくりにつきあわねばならんので,「昼休みがあるだろうか?」というもっと根元的な問題もあるが。
- さすがに子どもと一緒に22:00過ぎに眠ると早起きできる。5:00に起きて,6:00の始発電車に乗った。vaioを開いたところで,車内アナウンスがあった。これまで「携帯電話をご利用の際は,他のお客様のご迷惑にならないよう,デッキでお願いします」だったが,今朝のは違っていた。変わったのだろうか? 「医療機器をご使用の方もいらっしゃいますので,車内では携帯電話の電源はお切りください。なお,緊急にご利用の際は,デッキでお願いします。すべてのお客様が安心して交通機関をご利用になれますよう,ご協力をお願いします」となっていた(細かい言い回しは違うかもしれないが大意取れていると思う)。まあ公共の福祉という点からは肯けるのだが,やや疑問もある。携帯の着信音で誤作動する医療機器ってあるのだろうか? 発信の電磁波で誤作動する可能性はあるだろうから,「話すときはデッキで」というのはわかるのだが,待ち受けできないと困る人もいるのではなかろうか。まあ長野新幹線はせいぜい1時間半だからいいような気もするし,どっちみち,ぼくは携帯もPHSも持ってないから関係ないのだが。
- さて昨日からやっているディストリビューション選びだが,FreeBSD 4.0-Releaseは,IPv6対応だし,NATもできそうなのは良いのだが,デュアルプロセッサ対応かどうかとRAIDカードに対応しているかどうかという2点が不明なのと,CD-ROMブートができなそうなのがネックで却下した。Linuxはカーネル2.2.14なら上記2点はクリアしているので問題ないし,Canvas for Linuxが無償公開されたりしている現況を考えても魅力的である。そこで,Linux Magazineの5月号についてきたOpenLinux eServer 2.3日本語版(フリー版)というCD-ROMブート可能なディストリビューションをインストールしてみることにした。
- カシオの腕時計の電池交換は,多慶屋なんかで頼もうとすると,「これはダイバーウォッチだからメーカに出さないと駄目ですね」なんて言われ,目の玉が飛び出るような金額を請求されるので,2980円出して新品を買ってしまう人が多いと思うが,銀杏の向かい側にある時計店の70歳は絶対に超えている店主(「70歳以上の時計屋ならきっちり修行して技術があるけど,40代50代のは技術がないから駄目だね」なんて,歯切れのいい江戸コトバでいう人だから)に頼むと,丁寧に分解掃除までしてくれて,2000円で済んでしまうから,2年半に1度,ここでお願いしている。職人気質なのか,電池交換が終わってから時刻合わせを秒針までしないと返してくれないのも味があっていい(もちろん,時間がないときは預けておくこともできる)。店主が時刻合わせをするのを待っていた時,腕時計2個と指輪型の時計1個を預けに来た人がいて,変わった人もいるものだと思って顔を見たら,教養時代の同級生だった。彼女は確か農化に進んだはずだが,今は印文・印哲・仏教(こんなことやってるんだね)の博士課程にいるとのこと。少なくとも経歴は変わった人だよなあ。
- スライド作りは途中からポスドクにほとんどお任せしたので,夕方からインストールを開始できた。
- ニュースプラス1で,竹川大介が案内したテレビクルーが撮ってきたマライタ島ファナレイ村のイルカ漁の映像が流れた。6分くらいだったが,すごい画像だった。思わずキャプチャしてMPEG化してしまった。あれを見たのなら,村人もさぞ喜んだだろう。しかし,キャプションのつけ方とかキャスターのコメントが「珍しいもの」扱いに終始していたのがやや残念だった。彼らもまた同時代に生きるふつうの人なのだということをもっとよく考えて欲しいぞ>テレビ局。
- それを枕にソロモン諸島の話をした後,院生2人,ポスドク1人と晩飯をとりに久々にカフェホンへ。23:00頃戻ってからインストールを継続。一通り完了するまでは簡単だったが,グラフィックカードが新しすぎてサポート外だったせいか,Xが起動しない。管理ツールもこれまでいじってきたRedHatとは微妙に違うので,ネットワーク設定とかカーネル再構築とかがまだできていない。これをやるために研究室に泊まったのだが,完了せず。もっとも,風邪と花粉症によるのどの痛みと偏頭痛に耐えられず,2:30頃眠ってしまったのだけれど。
▼前【277】(ニューマシン設定その2(2000年4月12日)
) ▲次【279】(ニューマシン設定ばかりやっているわけにもいかんのだが(2000年4月14日)
) ●枕草子トップへ