枕草子 (My Favorite Things)
【第317回】 合宿2日目〜3日目(2000年6月10日)
- 朝,惰眠をむさぼっていると,「お食事の用意ができました」と宿の人のさわやかな声。腕時計をみると,7:30である。まず風呂に行き,目を覚ましてから朝食へ。豆腐が変わった味なのは水が違うのか? まあ,鰺の干物も含めて,なかなか美味。今日はこれから一日中,真剣に会議をすることになっている。午前中に調査対象3地域についてのセッション,午後は分析概念について詰めることになっているが,さてどうなることか。
- このvaioで横100桁のテキストファイルで記録を取っていたら,午前中だけで342行になった。小指が痺れてきた。
- 昼飯は宿の近くのラーメン屋で,ボリューム麺というのを食べる。卵が美味。
- 午後のセッションも盛り上がった。記録が343行。内部のMLに流すための加工は事務局でやってくれることになってよかった。
- 風呂に入ってから食事となったが,いかな美味でも2日も続くとうんざりしてくる。夜,飲んでいたら酒量を超えたのか,倒れるように眠ってしまった。
- 翌日曜日の朝は,7:30に自然に目覚めた。まず風呂に行き,ゆっくり浸かっていると,酒が汗腺から流れ出していくような気がする。これから朝食をとり,合宿3日目に突入する予定。
- 朝9時から始まって午後1時までノンストップでソロモン諸島の調査計画について1人1人発表し,それにコメントを加えるという作業が行われた。昨日と同じやり方で記録したら431行あった。さすがに打ち疲れた……と打つという行為は自虐的か病的か。
- 会議の後,うどんやに入って納豆かき揚げ丼定食を食べた。さぬきやという店名から期待したのだが,さぬきうどんがあんなに塩辛いとは思えない。まあ,納豆をかき揚げにすると美味なのだとわかったのが収穫か。
- 目下,14:20発の新幹線こだまで東京へ向かっているところ。小田原で6分も停まるなよ>JR東海……と思っていたら,新横浜と東京の間で人身事故のために遅れが出ているとかいって時速70 kmの徐行運転になり,結局東京についたのは15:30だった。これじゃ新幹線の意味ないじゃん。
- 大量の荷物を全部家に持って帰るのはいやなので,研究室に寄って荷物を詰め替えたら16:30となり,上野までダッシュする羽目になった。不忍池が見えたところで急に背中が軽くなり,脚に軽い衝撃を感じたので下を見ると,恐ろしいことにvaioが転がっているではないか。最悪の事態が脳裏をよぎり,すぅっと血の気が引くのを感じながら慌ててvaioを拾い,背中からバッグをおろすと,見事にファスナーが壊れて完全に口が開いてしまっていた。しかし,新幹線の発車まであと7分しかない。0.1秒の判断でバッグごとvaioを抱え,上野駅への道をひたすら走り,改札を駆け抜け,階段を走り降り,新幹線改札を抜けてエスカレータもすいませんすいませんと連呼しながら広がって立っている人を押しのけて走り降り,最後の階段の上についてホームを見るともう新幹線は停まってドアは開いており,大方の人は乗車し終わっている段階,慌てて階段を転がるように駆け下りてベルの鳴る中を新幹線に飛び込んだ瞬間,ドアが閉まった。
- というわけで,滑り込みセーフの16:54発あさま523号が今日の復路である。一息ついてまわりを見渡すと立錐の余地もないほどの混み方で,佐久平まで座れず。高崎を過ぎたところで立ったままvaioを開いたら壊れていなかったのでほっとしたが,バッグのファスナーは修復不能とわかった。仕方ないので,これからは多少荷物を減らして,ブリスベンで買ったバッグを常用することにしようと思った。vaioが壊れなかったんだから,運がいいんだろうなあ,きっと。
- 食後,子どもとビーチボール投げをしたり米を仕込んだり。22:00に眠ったおかげで,4:30に目が覚め,月曜の往路は始発。例によって混んでいる。車内でプログラムの修正をしていたら,シミュレーションに使ったパラメータを公衆衛生実習の学生に伝えるのを忘れていたことを思い出した。研究室に着いたら早速やらねば。
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