枕草子 (My Favorite Things)
【第468回】 論文を書く筈だったのに(2001年1月16日)
- 昨夜の長野駅から家までの深夜の散歩は,とても寒かったけれど,約50分間,新雪をキュッキュと音を立てて踏みしめるのは気持ちよかった。途中から晴れ渡って星がとてもきれいだった。今朝は6:00に起きて,昨夜から残っていたスープにお湯を足して,ネギとハムを細かく切って加え,煮なおし,朝食のおかずとした。7:25に家を出たので,あさま2号に間に合うかもしれないと期待したが,凸凹なまま寒さで固く凍った雪の上を自転車を漕ぐのは容易ではなく(マウンテンバイクならまだましだったのだろうが),いつもの1.5倍くらいの時間をかけて長野駅についたため,往路のあさまは8:05発504号となった。
- 今日の仕事は論文を書くことである。
- が,午前中は雑用で終わってしまった。
- 午後こそは論文をやろうと思ったが,青天の霹靂というか,いや,実はある程度予測できないこともなかったのだが,難題が降りかかってきて,その対応に右往左往しているうちに日が暮れた。いと悲し。
- これではあまりに無為な一日だったような気がしてならないので(まあ,一応これでいいか……局所最小ではなかろうという意味で……というパラメータを,昨夜改造したプログラムで得たことは得たのだが),夜になってから出生間隔の分析プログラムの一部を改造し,Dennyのモデルを生命表に適合させるパラメータを自動探索するプログラムを完成させた。Nelder-Meadの滑降シンプレックス法は,うまく動作しているようだ。dennys.exe (
2802327966 bytes,Win32コンソールアプリとして自己解凍型,ソース,サンプルデータ,簡単な説明文も含む)またはdennys.tgz (91049055 bytes,tar+gzip圧縮形式)として公開する。こういう人口学のアプリは,海外では多少公開されているが,国内ではきわめて少ないと思う。関心をもたれた方は,使ってみていただきたい。
- 帰りは終電。4号車には空席が多く,上野から座れたので,週刊アスキーを読んだ。宮部みゆきの連載小説は,やはり面白そうだ。サイバーパンクとスペースオペラとヒロイックファンタジーを足して3で割ったような作品。この人は,どうしてこんなに少年を描くのがうまいのだろうといつも思う(「龍は眠る」とか「パーフェクト・ブルー」とかに代表される)。なお,ふとしたことから知ったので忘れないようにメモしておくと,昨年末にエルキンズの新作が出ているのは,買わねばなるまい。
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