枕草子 (My Favorite Things)
【第545回】 1億円(2001年5月30日)
- 往路あさま550号に滑り込みセーフ。講義と人口学会のための着替えが多くて,今日は荷物が膨らんでいて大変である。そもそも,着替えを準備するので「滑り込みセーフ」なんて事態になったのだが。
- 5:00過ぎに起きて食事をしながらテレビを見ていたら,小泉内閣メールマガジンについての報道があった。「らいおんはーと」というネーミングが,Kate Bushが歌った獅子王リチャード(と思っていたが,広辞苑には獅子心王リチャード1世とあった)を意識しているのならそれなりに納得がいくのだが(ある意味怖いけど),SMAPだったらなんか嫌だなあ。テレビで発行にかかる費用が1億円とかいっていたので耳を疑ったのだが,いったいどこに1億円もかかるのだろうか。実費を考えたら少なくとも2桁くらい違いそうな,こんな予算を通してしまう程度の甘さでは,構造改革には期待できなそうである。
- 新幹線内では講義準備を継続し,前回のフォローは概ね終わった。
- 今日は,上野に着いてから研究室まで歩く間に目に付いたことが3つあった。
- 1つは,京成上野駅にあるアートコーヒーの店Le Painの店頭に並んでいたパンである。原料が米なのだ(小麦タンパクも入っているらしいが,主成分は米だ)。たしか,米粉を細かく挽く技術ができたからうまくなったという話だったと思うが,実際,まったく普通のパンの食感だった。バターロールが60円という値段は安いのではないか?
- 2つめは,このところ不忍池の畔に組み立てられていた鉄パイプ組みトタン屋根の連なりの正体がわかったことである。今朝見たら,素晴らしいというより外はないいくつものサツキがずらーっと展示されていたのだ。近くの方は必見であろう。それにしても,鉄パイプ組みトタン屋根なのが,ちょっと残念だ。竹の長椅子にサツキを載せて葦簀囲いにしてあったら,余計に感激すると思うのだが。
- 3つめは,最近熟しているなあと思っていた不忍池の周りのさくらんぼを毟って食べている初老の男性を2人見かけたことである。飽食しているここらの鳥などが見向きもしないところをみると,たぶん相当に酸っぱいのではないかと思うが(もちろん自分で味見をしないでモノをいっては,基本ができていなくてダメなんだが),1人などは木に登ってむしゃむしゃと食べているのだ。さすがに農薬なんかはかけていないと思うけれど,排気ガスが相当に当たっていると思われるさくらんぼを,洗いもしないであんなにたくさん食べて大丈夫なんだろうか,と他人事ながら心配になった。
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