枕草子 (My Favorite Things)
【第687回】 葉摘み(2001年10月21日;24日訂正及び追記)
- 牟礼まで自転車を漕いで,りんごの葉摘みをしてきた。紅玉や陽光や王林などは既に収穫期なのだが,ふじの収穫まではまだ1ヶ月もある。これまではできるだけ多くの葉で光合成をさせてエネルギーを溜め込ませてきたわけだが,これからはりんごの実自体に太陽の光を当てて,色づかせ
,甘くする期間になる。指2本分の隙間ができるように,と言われて,りんごにくっついている葉を摘むのだが,1本の木の葉摘みを終えるのに1時間もかかった。
- それでも,去年の教訓を生かして摘果を十分にやっていたので,比較的実が大きくなっていたのは良かったし,葉摘みの作業も去年より楽だった。残念だったのは,今年はキノコ汁がなかったこと。去年のあれは美味だったのだがなあ。
- (24日追記)信州大学のくじらさんからいただいたメールによると,主として着色を目的とした葉摘みというのは,農家にとって大変な重労働で,「赤い方が美味しい」という消費者の思い込みからなされているから,本当はしない方がいいのだ,と農家から説明を受けたことがあるとのこと。気になってwebで調べてみたら,農水省東北農試のレポートに,「着色管理として行われている葉摘み作業は、果実の着色向上に大きな効果があるが、葉摘みの時期が早すぎたり、 程度が強すぎると果実品質や樹体生育に悪影響を及ぼす可能性がある」とあったから,そっちが本当なのだろう。牟礼で受けた説明では,葉摘みをした方が色も味も良くなると聞いたが,味に関係ないなら,どうせ自家消費が主なのだから,葉摘みなんかしない方がいいなあ。確かに大変な重労働であることは実感できたけれど,それで味が落ちてしまっては最悪だ。今年のコースが終わったら,ふるさと振興公社の方に,質問という形で情報をぶつけてみよう。
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