枕草子 (My Favorite Things)

【第778回】 その後のシンデレラ(2002年3月13日)

往路あさま504号。長野駅には7:25に着いたのだが,回数券とか山口往復の切符とかを買っていたら7:50を過ぎてしまい,あさま2号には乗れなかった。Kioskで買った清水義範「その後のシンデレラ」を読みはじめ,読了。古典童話の主人公たちがその後どうなったのかというシノプシスのようなものが,表題作である。それぞれ膨らませれば何冊分にもなりそうだ。裸の王様のその後というのを読んで気づいたが,王様は「自分には見えるけれども愚か者に裸を見られるのは嫌だ」という断り方ができたのではないだろうか。他に収録された作品も,つい笑いがもれてしまうような傑作ぞろいであった。

研究室に来る前に,東上野の東芝サービスステーションに行って,注文しておいた保温釜の内鍋を買ってきた。東上野というところは,パチスロのハードメーカのショールームが並んでいたり,妙に喫茶店が多かったり,官給品流れ物の店があったり,面白い町並みだ。外国から日本を観光に来る人がいたら,今なら絶対に上野を勧めたいと思う。

昼過ぎに飛び込んできた人口大事典の仕事を2時間したのと,査読者の意見を受けて生態学辞典の原稿をごく一部手直ししたのを除けば,一日中荷造りと拭き掃除をした。この時期に拭き掃除なんかすると,手が荒れて仕方がない。キップパイロールを擦り込んだりしてみるが,あまり効果がなくて手が痛い。日頃掃除をしていない報いか。


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