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医学情報処理演習第6回「2群の平均値の差の検定」課題解答例

2009年11月16日

課題

第1回に入力されたデータを元に加工して作成し第2回,第3回,第5回の課題で使ったsample02.txtを使って,男女間でヘモグロビン濃度(HB)の平均値に差があるかどうか検定せよ。なお,検定の有意水準は5%とし,検定を実行する前に図示もして,図と検定結果を参照して考察を書くものとする。学籍番号・氏名とともに,下のフォームにRのコードと考察を貼り付けて送信すること。

解答例

作図はストリップチャートで,普通にWelchのt検定を行えば良いので,コードは以下の通りである。

dat <- read.delim("http://phi.med.gunma-u.ac.jp/medstat/sample02.txt")
stripchart(dat$HB ~ dat$SEX, method="jitter", vert=T, 
 xlab="性別", ylab="ヘモグロビン濃度(g/dL)", main="性別のヘモグロビン濃度の比較")
mHB <- tapply(dat$HB,dat$SEX,mean)
sHB <- tapply(dat$HB,dat$SEX,sd)
points(1:2,mHB,pch=18)
arrows(1:2,mHB-sHB,1:2,mHB+sHB,angle=90,code=3)
t.test(dat$HB ~ dat$SEX)
第6回課題の参照図

上図をみると男性(M)の方が女性(F)よりもHBレベルは平均して高そうであり,Welchの検定の結果からも,p-valueが2.58×10^(-9)と5%よりずっと小さいので,男女でHBレベルには有意差があったといえる。即ち,男性の平均HB値15.4 g/dLは,女性の平均HB値12.9 g/dLより有意に高い。