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個別メモ

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【第307回】 セミナー担当(2005年6月16日)

6:00起床。今日も曇りなので,6:30から息子の投げ込みにつきあってから食事。自転車で長野駅に出て,往路あさま504号。さすがに二日続けて同じミスはしない。群馬は雨なので前橋からバス。今日はセミナー担当なので,多少は発表準備もしなくては。

昼のミーティングを挟んで,16:00に発表準備完了。人口学会などで何年にもわたって発表してきたネタなので,初めて聞く人にわかるように説明するのは難しそうで,できるだけ丁寧に説明できるように作ったのだけれども,時間がかかりすぎるのも問題なので困ったなあ,という感じだ。もっとも,こうやって資料をまとめ直してみると,自分でも見通しが良くなっていいことも確かだが。

昭和分室がホスティングサービスを始めるので申請するようにという話が昨夜あったので,説明ページを見たら,Blue Quartzで運用されるらしい。なるほど。教室のMLとかは自分でなくても管理できる環境の方がいいに決まっているので,そっちに移そうかとも思う。まあ,自分のサイトは自分で管理した方が楽だから移さないが。

やはり,やや説明に時間がかかったが,内容からすれば仕方ないか。20:12発のバスで前橋に出たが,これだと結局は高崎で延々と待って21:32発あさま563号で長野に向かうことになるので,あんまり得をしない。入梅してからというもの,長野は曇りなんだけれども群馬は雨が続いているので,電車やバスの乗り継ぎ待ちが増えたのは困りものである。まあ,他の場所に比べると,高崎での待ちは机も電源もあるので,マシな方だが。

復路あさま号の中で,村上宣寛『「心理テスト」はウソでした』日経BP社,ISBN 4-8222-4446-6(Amazon | bk1)を読了。血液型性格診断をバッサリ切ってから,バーナム効果を説明して,誰でも当たったような気になる診断文の欺瞞を突き,ロールシャッハ,YG,内田クレペリンの信頼性の無さを数値で明快に示した本で,目からウロコの記述も多々あり,語り口も読みやすかった(多少,自慢たらしく感じられる部分もあったが,fprメーリングリストでの反応などを見ていると,著者はこの分野の第一人者らしいので仕方ないかも)。ただ,集団の指標を出すとか変数間の関連をみるとかではなくて,異常値を検出するという意味でのスクリーニングに使う目的なら,信頼性と妥当性を出すだけでは不十分で,感度とか特異度とか陽性的中率とかいった指標も出さなくてはならないと思う(これらの言葉を使うと,バーナム効果ってのは,要するに陽性になる人が多いから陽性的中率が高いのは当たり前だという説明ができる)。これらの値を出すためには確定診断も一方では必要なのだけれども,本書を読んでいると,精神医学領域で使われる心理テストが難しいのは,臨床診断のgold standardがない(あるいは怪しい)ことが大きな原因の1つではないかと思われた(誤解かもしれない。間違っていたら済みません)。統計処理については概ねツボを押さえてあっていいと思ったけれども,血液型のところで出てきたp.24の検定は,次のRプログラムのように,比率の差の多重比較にした方が筋がいいんじゃないか(0/1を割り振って平均値の差の多重比較にしたのは,多少トリッキーではないか。だいたい,Holmなら2組ずつFisherをやって手作業で多重性の調整をすることだってできるわけだし)

num <- c(90,125,83,39)
yp <- c(0.633,0.696,0.470,0.641)
yes <- round(num*yp)
pairwise.prop.test(yes,num)

……等々,突っ込みどころもあった。あと,著者らの論文で明らかになったというビッグ・ファイブ仮説については,太字で強調されている割に,その根拠となる数字が明確に書かれていなかったのが残念であった。原著論文を読めということなんだろうけれども。

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