Latest update on 2012年3月5日 (月) at 10:54:46.
グアテマラの女性ボランティア61人(妊娠していない,夫と同居,1人以上子供がいる,避妊していない,末子が6ヵ月を過ぎている,という基準を満たした人からインフォームドコンセントを取ったところ,基準を満たす人のうち約75%がカバーできた。この人たちは調査開始時は全員末子に授乳中で,24人が月経があり,残りは授乳性無月経であった)の尿を週3回ずつ1年間採取し,hCG濃度から自覚する前の妊娠を検出して,同時にコルチゾル濃度の変化を調べてみたところ,22回の妊娠のうち,生産に至った9例の妊娠ではコルチゾルレベルが上がったのは1例だったのに対し,超早期妊娠損失(排卵から妊娠損失までの日数が13日から47日,中央値14日)に至った13例では9例でコルチゾルレベルが上がっていたという。コルチゾルレベル上昇はストレスがかかっていることを示唆するので,この結果は,妊娠早期にストレスがかかると自然流産しやすくなるという生理学的な証拠である。
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