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【第1118回】 電源が危ないかも(2008年8月6日)
- 6:00起床。雨は止んでいたので自転車で長野駅へ。往路あさま510号。高崎に着くと吾妻線は動いていなくて上越線もさっきまで運転していなかったとかで,両毛線も含めてダイヤが無茶苦茶。予定時刻より30分遅れの上越線水上行きに乗って新前橋で降り,自転車で大学へ。途中久々に珈琲問屋に寄って,ジャマイカハイマウンテンピーベリーを買ってきた。豆を入れる袋の仕様が変わっていた。
- 研究室に着くと今日もサーバが落ちていた。3:00過ぎに落ちたらしい。電源が危ないかも。
- dagboekで知ったが,Google Mapのストリートビュー機能は凄い。自分が育った家も正面から見えてしまって恐ろしい。使い方の例をあげると,東大赤門前で,人の形のアイコンをクリックすると「ストリートビュー」機能で正面から見た赤門の写真が表示される。白い矢印をクリックしていくとその方向に視点が動く。向きを変えることもできる。Wii Fitとかで操作したら,まさにvirtual tourだなあ。たぶんまだ車が通れるところしかデータがないが,この方向でデータが増えていったら凄いことになりそうだ。もちろんLiveではないが,既に入っているデータだけでも凄い量なんだろうなあ。実用的価値としては,観光の下見をするのに役に立つか?
- 高崎での乗継ぎ待ちの間にヤマダ電機LABI1高崎に行ってみたがUPSが見当たらなかった。amazonで注文すべきか?
- 復路あさま551+553号。軽井沢の夜はさすがに涼しい。鈴木忠・森山和道『クマムシを飼うには:博物学から始めるクマムシ研究』地人書館,ISBN 978-4-8052-0803-8(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。さまざまな分野で面白いことをやっている研究者に森山さんがインタビューして,それをほとんど生の形で(余談もたくさん交えながら)配信してくれる有料メールマガジン『サイエンス・メール』(その前身で,スポンサーがあったので無料だった『ネットサイエンス・インタビューメール』のときには,ぼくも人類生態学の研究者としてインタビューを受けたことがある)で昨年配信されたものの書籍化である。2006年11月に読んだ岩波の『クマムシ?!』でも鈴木さんのクマムシ愛はひしひしと伝わってくるのだが,本書はその周辺の話というか,どうしてクマムシ研究を始めたのかとか,どうやってクマムシ研究をしているのかとか,これからどういう方面の研究をしていこうか,といったことが,たくさんの余談とともに語られている。タイトルから,最初は飼い方の説明もあるのかと期待してしまったが,むしろ,クマムシを飼うというスタイルでの研究の進め方,という意味だったらしく,具体的な飼い方のHow toみたいなことはあまり書かれていなかった。例えばオニクマムシの1回の産卵数は栄養状態によって1個から(著者自身が確認した範囲では)15個とばらつきがあると書かれているのだが,その栄養状態を作り出すにはどういう飼育条件(温度,湿度,餌の種類・量・与え方など)が必要なのかといった辺りは,まだわかっていないのかもしれないが,著者の試行錯誤過程の話でいいから読みたかったところだ。でも,サブタイトルが示す鈴木さんの研究スタンスは明確だし(ぼくも本来,生物オタクに近いので,とても共感した),「がらん屋」の話とか,コペンハーゲンの図書館の話とか,科研費が取れない話とか,研究周辺の話が非常に面白く,ここを引き出せたのは森山さんによるインタビューだからだと思う。
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