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【第1184回】 暖かい(2008年11月13日)
- 6:00起床。△。公民館報に掲載するため,少年野球の一年間の活動についての文章を打った。往路あさま510号。今日は晴れていて,昨日よりかなり暖かい。
- PNASから,花粉症対策としても有望そうな新しい減感作療法についての論文のabstract。まあでも,すぐに臨床応用されるとも思えないが。
- 昼飯を久々に扇屋で食べながら,太田光・奥仲哲弥『禁煙バトルロワイヤル』集英社新書,ISBN 978-4-08-720463-6(Amazon | bk1 | e-hon)を読了。帯の惹句によると,「ヘビースモーカーのお笑い芸人と、最強の禁煙医師が大激論!!」とのことだが,非常に冷静な議論に終始していた。タバコパッケージのナンセンスさの指摘など面白い。禁煙を強要できる権利があるとすれば,それは社会防衛(例えば受動喫煙の問題)とか保険の公平性(つまり,肺がんやCOPDにかかる危険性が高いことを承知で喫煙を続けるならば,喫煙しない人と同じ医療保険で医療がカバーされるのは負担が公平でなくなってしまう)に論拠を置くしかないと思うので,本書の奥仲医師のように個人レベルの議論に留まっている限りは,太田光に禁煙させることはできないだろう。しかしそのお陰で,本書は,たぶんスモーカーが読んでも怒りを感じずに,タバコがもたらす可能性がある健康障害についての知識を提供するものとなっている(から,奥仲医師の狙いはそれだけでも半分くらい達成できていると思う)。p.45のCOPDテストで一部得点の付け方が逆になっているとか,奥仲医師がいきすぎた禁煙キャンペーンには批判的なのにメタボは無批判に受け入れていたりとか,惜しい点もあったが。なお,健康と平和ばかりだったらぼやけた世界となって面白くないという現状認識と,人類はそろそろそこから抜け出せるように進化してもいいんじゃないかという太田の言葉(p.162-163)は,環境問題にも通じるところがあって鋭いと思った。
- 18:30から一木会。院生2人は発表が長すぎて討論時間が不足したのが惜しかった。論文紹介は,制限時間も考えて選ぶべき。
- 21:00過ぎに研究室を出て,復路あさま553号。
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