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個別メモ

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【第1318回】 大学院教務委員会とか疫学勉強会とか(2009年5月12日)

日常
5:45起床。往路あさま510号。
Y5のドライブ不調
昨夜DVDレコーダに録画しておいたSONGSの忌野清志郎ライブをDVDにVRモードで高速ダビングして,往路あさま510号で見ようと思ったら,Y5のドライブが不調で見えないのだった。仕方ないのでデスクトップ機に外付けしたDVDスーパーマルチドライブからPanasonicのVR-CopyでHDDに入れ,それをMediaCoderでaviに変換してY5にコピーして,帰りの新幹線で見ることにしよう。実用上問題ないとはいえ,Y5も約2年半,毎日10時間以上使っていて,ソロモン諸島にも何度も持って行って村でも使っているから,キーボード両脇のテープ状スペーサも剥がれてしまったし,かなりボロボロになってきているのは確かだ。3年は保たせたいのだが。
日常2
研究室に着いてメールをチェックしたら講義関連でお願いしていたことにOKのご返事が届いていた。お忙しいはずだが,大変ありがたい。午後1番で大学院教務委員会があり,夕方には疫学勉強会があるので,それ以外の時間を効率的に使わなくては。
COP10関係
一昨日付けの矢原さんのblogから,JBONワークショップ趣意書をリンクしておく。協力したい気持ちがないわけじゃないんだが,時間的にも能力的にも無理そう。
順応的リスク管理が必要
今日付けの中西準子さんの雑感の主旨(たぶん,メキシコで問題になった当初は致命率が高かったので厳しい対策をしたのは当然だが,その後リスクが低いことがわかったのに,日本では例によって順応的リスク管理ができていないし,危ない側に言っておいて何事も起こらない場合よりも,危なくないと言っておいてコトが起こってしまう場合の方が厳しく責任追及されるので,常に安全係数を大きく取る側に対策が偏る傾向がある,ということだと思う)には同感。ただ,水際作戦を「いい手段」と書いているのは誤解を生みやすい表現だと思う。確かにその瞬間の感受性の人と患者の接触機会を減らすことだけ考えたら「いい手段」だけれども,水際作戦に失敗して国内に感染力をもつ人が入ってくるか,あるいは国外での患者が根絶されない限り,永遠に水際作戦を続けねばならない。国外の患者が増え続ける間,検査にひっかかる人も増え続けるわけで,日毎に対策のための負荷が増えていくことになる。何日か前にも書いたが,これを続けたら検疫や医療に携わる人々に過大な負荷をかけ,通常業務に支障が出るに違いなく,確実にシステムとして破綻するので,流行が起こるのを何日か先延ばしにすることのメリット(ワクチンや治療薬の生産が多少なりともできるための時間稼ぎとか)と天秤にかけなくては,いいか悪いか言えないし,今回の場合は明らかにシステムへの負荷のデメリットの方が大きいと思う。それに,Nature Newsに載っていたLongini博士の発言通りR0(アールノートと読み,1人の患者から平均して何人の人が新たな患者として再生産されるかを示す値である)が1.4と季節性インフルエンザより低いくらいであって,致命率も季節性インフルエンザと同等ならば,実は免疫もゼロではないのだと思われる。つまり,このウイルスstrainを通常の季節性インフルエンザの変異と区別して新型と呼ぶ理由が無いことになる。強毒化するかもしれないという可能性は,季節性インフルエンザ(と十芭一からげにされているstrains)についても同等に言えることなので,このstrainだけ気をつけて患者の隔離とかしても意味が無く,季節性インフルエンザと同じ扱いをすれば充分だと思う。むしろ従来通り,H5N1とかH3N2とか,高病原性のstrainがヒト=ヒト感染を起こすような変異を起こす危険性の方を重視すべきだと思う。あと,WHOのミスリーディング(何を指しているのか明記されていないが)に乗ってしまう人が多いという指摘は,DDTとマラリアについての経験を反省されたのだろうかと思うと,なにやら皮肉に思えた。
学協会情報発信サービスサーバのIPが変わっていた件
現在,日本オセアニア学会と日本人口学会のwebメンテ係をしているのだが,連休明けからNIIのサーバにログインしてもファイルが見えない状態になり,メンテができなくて困っていた。5月7日はブラウザでも何も見えない状態だったので単にサーバが落ちたのかと思っていたが,その後ブラウザでは見えるのにログインしても何も見えないという不思議な状態になっていた。NIIの学協会情報発信サービスのトップを見たら,5月7日にサーバ移行作業があってIPアドレスが変わったと書かれていたので,もしやと思ってIPアドレス指定でログインしたら,無事にメンテ可能になった。管理者のメールアドレスは登録済みなのだから,NIIから告知メールくらいあっても良さそうなものだが,今回は何も連絡がなかったのは不親切だと思う。
日常3
大学院教務委員会から帰ってきたら突然に降ってきた某仕事。毎年少しずつ仕様が変わる。説明文書がひどい。とりあえず案を出してみた。
因果関係の基準
疫学勉強会は因果関係の基準のうち,TemporalityとPlausibilityとBiological Gradientについて読んだ。Temporalityは因果関係の充分条件ではないが,明らかに必要条件ではある。どこかのSFのように,原因が結果より時間的に後で発生することはありえない。そっちを書かずに,介入の話を出してきて,介入した場合でも偶然別の要因が影響して病気の減少という結果が生じた可能性があるから,マッチングや層化や多変量回帰によって他の要因を一定に保つ扱いをしないと,介入因子が病気の減少の原因となったことの証拠にはならないという話(つまり充分条件ではないという方)を書かれると,かえってわかりにくいのではなかろうか。
SONGS忌野清志郎ライブ完全版
復路あさま553号。VRCopyでY5のHDDに移したDVD_RTAVディレクトリのSONGS忌野清志郎ライブ完全版を見た。素晴らしく良くて,涙が出そうだった。

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