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【第1440回】 熱帯医学会は忙しかった（2009年10月23日）

• 木曜は7:30から朝食，といっても，珈琲とさんぴん茶といろいろな種類のパンとジャムだけだったが，ともかく食べてから出発。台風の影響か，かなり強い雨が降っていたので，傘をホテルで借りたのみならず，会場の近くまで行くバスはかなり待つということもあってタクシーを呼んでもらい，Y君と一緒に会場である沖縄コンベンションセンターに行った。8:50頃に着いて，ポスターを貼ってから口演が行われる会場に行った。
• 口演を聞いたりポスターのところで話をしたりと，昼はずっと忙しかった。地域保健実習の実習先として大勢の学生がお世話になっている加計呂麻島の松尾先生とお会いしたところ，お土産をいただいてしまった。本当はこちらがお礼をしなくてはならないところ恐縮した。昼飯はY君と一緒にうみちか食堂というところで，すば定食だったか，沖縄そばと混ぜご飯と昆布の煮つけのようなものを注文したが，700円で量もたっぷりあって実に美味であった。午後には自分のポスターの前で立っていなくてはいけない時間があったのだが，例によって知り合いしか立ち止まってくれず残念であった。まあ，この学会の主要関心事とはずれているから仕方ないかもしれない。重要なテーマだと思うんだが。大前先生のポスターの共同発表者になっている先生にお会いできなかったのだが，金曜に会えればいいか。
• 夕方から19:00頃まであった熱帯医学会50年の歩み座談会だったか，昔話は実に面白かった。その後，F君夫妻とY君と飲みに行って，沖縄ならではのつまみをいろいろと食べつつオリオンビールを飲みつつ，再来年以降の調査計画を練った。まだいろいろと詰めるべきポイントは多いが，着眼点としては悪くないように思う。すっかり酔ったがバスに乗ってバスターミナルまで戻り，ホテルまで歩いて部屋に入ったときには疲れ果てていたが，隣室に泊まっているY君が札幌から持ってきたコーヒーを淹れて飲みつつ少し話をして，マッサージ機を3回も使ってしまった。
• 朝は6:00に目が覚めたので再びマッサージ機を使い，シャワーを浴びてから朝食をとってバスで出発。しかし遠回りをするバスだったようで，会場に着くまで1時間強かかった。マラリアACTのセッションを聞いてから，マラリアの遺伝疫学のセッションを聞こうと思ったら狭い部屋に人が充満していてめげた。うまい具合に，会員休憩室では無線LANが使えるようになっていたので，メール送受信をした。ポスターのうちまだ見ていないところを見てから昼食をとって，午後には大前先生のポスターの前に立っていなくてはいけない。それが終わったら撤収して空港に向かう予定。
• 天気が悪いので昼食はコンベンションセンター内のレストランでチキンカレーにした。コーヒーが飲み放題だったが1杯しか飲めなかった。大前先生のポスターの前にいたら，思ったよりも多くの人から質問やコメントがあった。やはりこの学会はマラリアがメインストリームなのだなあ。
• 14:22にコンベンションセンター前を出る空港行きのバスに乗ったら，県庁まではノロノロとしか進まなかったので気が急いたが，予定通り14:38に沖縄那覇空港国内線ターミナルに着いた。550円だったから，バスターミナルまでより30円しか高くならない。沖縄のバスは運行経路も料金体系も複雑だと思った。
• クレジットカードを機械に差し込むだけでボーディングパスが出てくるのは楽だ。しかし酒を持ち帰るために，１つは手荷物を預けたい。土産物をいくつか買ってから荷造りをして預けたところ，手持ちにすることを勧められて驚いた。あれ？　国内線は100 mLより多い液体を機内持ち込みできるのか？　しかしそのまま預けて，手荷物検査に進んだ。ここはコンピュータも出さなくていいので，とても楽だった。それにしても花火類を持ち込まれることへの注意が多いのが不思議だった。そんな客いるのか？
• 一昨日読了した文庫本だが，『DNAの咆哮』ではなくて，霧村悠康『吼える遺伝子』静山社文庫，ISBN 978-4-86389-005-3（Amazon | bk1 | e-hon）だった。しかし大学病院の奥深く28年間も隔離されていて，精神科の教授しか会っていなくて存在すらほとんど知られていないという患者という設定はいくらなんでもありえない。食事以外は何でも自分でやるというふうに書かれているが，食事にはかなり大勢の人の手がかかっているから，存在すら知られていないのはおかしい。人外大魔境（聞いてないけど）かと思っていたらX-MENの出来の悪い焼き直しになってしまったという感じ。ラボ語りもパラサイト・イヴに遠く及ばないし。けれども何となく止まらなくてスルスル読めてしまったのは不思議だ。
• 飛行機は予定通り羽田に着いた。修学旅行生が乗っていたせいか，預け荷物が出てくるのに少し待たされたが，それでもわりと早い方で出てきて良かった。すぐさま19:32発の京浜急行成田空港行きに乗り，品川で降りてJR山手線に乗り継ぎ，東京駅で駅弁を買って，復路あさま549号で食べた。たぶん家に着くのは23:00頃になるはず。疲れたけれども充実した出張だった。

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