枕草子 (My Favorite Things)

【第68回】 雑談の効用〜Pontoonを抱え,しながわ水族館へ(1998年9月28日;1999年10月21日=タイトル変更)

雑談は,役に立つ場合もある。

少なくとも,時間はつぶせる。思い悩んでいるときだったら,気分転換すらさせてくれるかもしれない。もっとも,悩みたいときに気を逸らされたらイヤかもしれないが,そういう場合は相手にしなければよろしい。

というわけで雑談をする。ちなみに,ここでいう雑談とは特定の話題に絞られていない話ということである。お忙しい方は読まずに[戻る]ことをお薦めする。もっとも本当に忙しい人がWEB日記なんぞ読んでいるとは思えないが。

一昨日の土曜日,東大生協書籍部で何冊か本を買ったあと,ふとカタログ類が置いてある台を見ると,雑誌のようなものが置いてあったので手に取った。表紙にPontoon創刊号とあって,巻頭エッセイ:赤川次郎,連載小説:北方謙三,森村誠一,白川道,恩田陸,短編小説:馳星周,森博嗣,梁石日,書評:ついに出た隠し玉「かくし念仏」和田はつ子,なんて文字が踊っている。幻冬社から出ている雑誌らしい。定価二〇〇円というのが塗りつぶされていたので,レジの方に「これタダなんですか?」と聞くと,「あ,ああそうですね。どうぞ」と言われたので貰ってきた。

読んでみたらなかなか濃い。これがタダでいいのだろうか。とくに北方謙三作品は是非続きを読みたいと思った。また,赤川次郎さんの意見にはなるほどと思った(除く手書き)。森博嗣さんの日記によれば,これは希少価値のあるものらしい。東大生協本郷書籍部にはまだ数冊あったので,欲しい人は早めに行った方がいいと思う。なお,無くなっていても責任はとらないので悪しからず。

次の話。昨日の日曜日。雨なので子どもを連れて「しながわ水族館」(03-3762-3431/FAX:03-3762-3436)へ行った。ここは品川区民公園の中にあって,10:00〜17:00,火曜日休館,料金は大人900円,小・中学生500円,4歳以上就学前幼児300円という,以前行ったサンシャイン国際水族館に比べると格安の施設である。京浜東北線の大井町駅から無料送迎バスが30分おきくらいに出ていて,それに乗っていったのだった。頭の上をサメやクエが泳ぐのが見えるトンネル水槽やら東京では唯一というイルカのショウやらで,子どもたちは満足したようだった。「世界の大河から」の水槽のピラルクとアロワナも良かったが,少し魚の密度が高すぎるような気がしないでもない。全体に面積が狭いのは東京にあるから仕方ないか(次に行く予定の葛西臨海水族館は広いそうだが…)。唯一の誤算は,館内は休憩コーナーを除いて飲食禁止なので,もっていった弁当を食べるところに困ったこと。雨だったので公園のベンチが濡れているのだ。公園入り口の近くには屋根付きのベンチもあったが,戻るのが面倒なので水族館の入り口付近の屋根付き通路で立食した。それもまた楽し,である。なお,さすがに区民公園で,車椅子ごと入れるトイレがあったのは立派。

ところで,またもや台風が来ているらしい。昨日から寒くなったので,風邪を引きそうなのだが,このうえ台風が来て子どもの送り迎えで雨に降られたら最低である。明るくなってきたので,このまま天気がもてば良いなあ。

考えてみると,ここで書いてるのは,さっき書いた意味ではたいてい雑談だから,とりたてて「雑談の効用」なんて書く必要はなかったな。さて,役に立っただろうか?


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