枕草子 (My Favorite Things)

【第780回】 この時期の雨は歓迎(2002年3月15日)

1:30から7:00まで寝袋に入って仮眠をとった。

それにしても,どうにも効率が悪い。花粉症がひどくて,鼻をかみながらでないと荷造りができないのがいけない。古い荷物をどかすと埃が舞うので,花粉と埃という抗原のカクテル攻撃にあってしまい,マスクをしていてもつらい。

だから,今日みたいに雨降りなのは大歓迎である。

最近は荷造りや目先の締め切り仕事に追われていて,あまり中身のあることを書く暇がないのだが,地球シミュレータは,人為的影響をどれくらい考慮するのだろうかということが気になっている。ヒトへのフィードバックがきちんとモデル化されえず,環境への人為的影響が無視できないくらい大きいとしたら,論理破綻しそうな気がする。だから(という接続の正当性を説明するのには数千字かかりそうなので省略するが,将来,人類生態系モデリング,ではちょっと格好悪いからタイトルは考えるとして,ともかく一般向けに書く本のイントロとしてまとめるつもり)ぼくはミクロなモデリングをやっているのだが,本当はここをつなげなくてはいけないのだと思う。昨日マガジンハウスの人から突然電話があって,中身は地球人口予測とか,飢えている人の割合とかについてわかりやすく解説してほしいという取材依頼で,引越し準備で忙しいからコーエンの本を紹介して断ってしまったが,たぶん社会的なニーズも大きいはずだ。

かなり梱包が進んだのだけれど,妻から電話がかかってきて,娘がおたふく風邪で発熱したので早めに帰ってほしいということなので,17:30に研究室を出て17:58発あさま525号で帰る。回数券だから指定席にも座れるところで,実は21:30発あさま563号の指定をとってあるのだが,525号は一昨日の時点で既に満席だったので自由席に並んだら,高崎まで座れなかった。立っていた時間を利用して,森枝卓士「すし・寿司・SUSHI」(PHP新書)を読了した。最後の考察のあたりが論考というよりは想像になっているのが弱いところだが,なかなか面白かった。


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