枕草子 (My Favorite Things)

【第3回】 コンピュータの組み立てについて(1998年3月7日;2000年9月14日ミスタイプを修正)

研究室で,ぼくはMELCOのコンポーネントパソコンと東芝のBrezza-PVBCX530(改)を使っている。当初BrezzaをプレインストールのWindows95のまま使っていた(ただし作業用にはSCSI接続の外付けHDDをつないでいた)が,すぐにハードディスクは一杯になり,拡張を余儀なくされた。まずIDE接続のプライマリマスタのHDDを2 GBのものに取り替え,CPUをPentium MMX 166MHzのオーバードライブにした。しばらくはそれで満足して使っていたが,余った100 MHzのPentiumチップがもったいないのと,シミュレーションのために計算だけさせておくコンピュータがあると仕事の効率が上がることに気づいたので,1台コンピュータを増やしてEthernet接続することにした(ディスプレイは飯山のMT-8617Eなので2系統の入力があり共有できる)。そこで目をつけたのがMELCOのコンポーネントパソコンである。ベア・キットを買えば比較的設置は楽だろうし,消耗品として購入できる。コンポーネントパソコンをWin95クライアントにして,BrezzaをFreeBSDサーバにすればよいのだ。BrezzaのWindowsディレクトリはぐちゃぐちゃになっているので再インストールしたいが,苦労してインストールしたdjgpp v2やTeXやGhostscriptの環境はそのままもっていきたい。というわけで,まずCD-Rを導入し,djgppなどを焼いて移動することにした。なお,実際の組み立て過程は,下記の通りである。BrezzaへのFreeBSD2.2.5-RELEASEインストールに関しても汗と涙の物語があるのだが,ここでは触れないことにする。現在はすべてうまくいっているが,K6-233を組み立てパソコンに載せて,ODPはBrezzaに戻してやるのが今後の計画である。

  1. Brezza上で,D: (SCSI接続外付けHDD)に,Win95 Instal用 CD-RのWIN95ディレクトリ(フロッピー版のWindows95ディスクを全部同じディレクトリに放り込んだもの)とARCディレクトリ(ネットや雑誌付録CD-ROMから選んだソフト)をコピーしておく。
  2. Brezzaのプライマリマスタの2 GB HDDをコンポーネントマシンに載せ,PCIバスにI.O.DataのSC-UPCIを差し,外付けの筐体から取り出した作業用SCSI HDDを内部接続する(これは簡単で,IDが0でよければジャンパをいじる必要もなく,必要なコンセント数も減るのでお勧めである)。
  3. 電源を入れてC:から起動すると,つながっているデバイスが違う旨のエラーメッセージがたくさん出るが無視し,MS-DOSモードで再起動してからFDISKを使ってC:を領域解放。
  4. 元々の「起動ディスク」をA:に入れて再起動。
  5. C:の領域確保とフォーマットとSCANDISKを自動でしてくれ,インストールが始まる。セットアップディスク1〜3までは要求どおり入れる(ここまでの3段階は,たぶん,「起動ディスク」で起動してC:をFDISKで領域解放,確保をした後,FORMAT C: /MBRし,さらにC:から再起動して,D:\WIN95\SETUPでもOK。この場合,必要なものは起動ディスクとCD-ROMのみ)。
  6. カスタムでいろいろ設定。
  7. 4枚目を要求されたところでフロッピーを抜き,リターン。ドライブ指定を要求されるので,D:\WIN95を指定すると,自動的にインストールが進行し,再起動となる。
  8. ハードウェア設定。プリンタは設定しない(後で設定する)。再起動。
  9. SC-UPCIをD:\ARCからインストール(コンパネのハードウェアから自動検出せず&SCSIコントローラでインストール)
  10. CANONプリンタをインストール。W43なんたらをD:\ARC\CANONで解凍してDISK1〜3を作ってから,コンパネのプリンタ追加で追加。
  11. D:\ARC\Fdd3からsetupで3モードFDDをインストール
  12. D:\ARC\PLEXTORからCD-ROM Driveのドライバとユーティリティーをインストール。
  13. EZ-SCSI Pro 4.5JをFDDよりインストール。この段階でもCD-ROMやMOが認識されないので,デバイスのバッティングを疑って,マイコンピュータ右クリックのプロパティの2つ目のタブのデバイスの設定で不明デバイスのPCI SCSIコントローラのドライバをSC-UPCIに変更(既にSYSTEMに入ってはいるのでディスクは不要)して再起動→SCSI機器が認識される
  14. ビデオカードドライバをCD-ROMよりインストールして,解像度を変更。
  15. Windows update + FD/CD差分 + PowerToy-JをD:\ARC\MSからインストール
  16. DirectCDをインストール(FDより)
  17. Easy CD Proをインストール(FDより)
  18. Canon Scan Driverをインストール(D:\ARC\Canonから)したが,プリンタの「DEVMODE構造体が大きすぎます」エラーが出てどうしても回復せず。
  19. Windows Service Pack 1をインストール。D:\ARC\MS\SETUP.EXE
  20. CD-ROMからSound Blaster 16のドライバとInspireとIE3.02をインストール。この時点ではどうしてもWave再生ができず(録音はできるし,MIDIは再生できるのに!),BIOSやらマザーボードのディップスイッチやらをいじるが駄目。副作用で,ベースクロック75MHz,PCIクロック32MHzを与えて,MMX ODPが188MHzで動くようになったけれど。
  21. ふと思い付いてSmartPC Card Driveをセットアップ。ディップスイッチ2-7をONにしてPnPモードにした。これでは赤外線が使えないが,カードドライバは完璧である。マニュアルでCONFIG.SYSにSMARTPC.SYSを組み込むが,うまく動作しているとは思えない。なぜだかわからないが,この後WAVEが再生できるようになる。起動音楽がなるようになった。
  22. プリンタドライバを一旦削除して,古いバージョンを再インストール。このバージョンではPrint Buddyがインストールできないが,DEVMODE構造体の問題は解決した。その後ドライババージョンを4.41にしたらすべてうまくいった。
  23. 一応基本設定が終わったのでバックアップをMOにとろうと思ってSCUPCIのDOS用ASPIドライバを起動ディスクに組み込んだが,やはりMOやCDROMは認識されず。しかたないのでWindows95を普通に立ちあげてDolphine KickでC:ドライブ全体をMOにバックアップ。Win386.swpが共有違反を起こしてコピーできなかったが,無視したら他は全部コピーしてくれた。
  24. Word PerfectをCD-ROMからインストール。
  25. Office95 ProをCD-ROMからインストール。Word95のInternet対応と97converterをインストールし,マクロウィルスのスキャンをかける。エクセル97ビューアをインストール(以上,D:\ARC\MSより)。IME97をインストールしてそのアップデートも実行。
  26. ABC Graphic Suiteをインストール
  27. JMPをインストール
  28. Win95 Install CD(焼いたもの)からsas, djgpp, util, usr (TeX)をC:にコピー。
  29. RINGOWINをインストール(FDより)
  30. GoldwaveなどD:\ARCに残ったOLSをインストール。
  31. WHP-PSのCD-ROMからOPEN-GLライブラリを展開してWINDOWS\SYSTEMにコピーして完了。

感想。組み立て自体は簡単だが,各種デバイスやソフトのインストールの煩雑さはただごとではない。滅多にやりたくはない作業だ。


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