枕草子 (My Favorite Things)

【第9回】 Word98の使い心地(1998年3月25日)

今日は4:00に起きたので5:00前に大学に着くことができた。これから,昨日から作成中の人類生態同窓会の返信はがきの打ち出しを続ける予定である。昨日は,そのために(7桁郵便番号対応の「はがき宛名ウィザード」を使いたかったために)Word98+IME98をインストールしたわけであるが,まあ満足のいく出来なので,使い心地など書いてみる。Word95が消えてしまったのは誤算だったが,保存形式のデフォルトをWord6.0/95にできるので,互換性に関しての問題はあまりない。しかし,Word97/98になってからの機能である囲み文字などは保存されず,マージン幅の罫線囲みになってしまうのが問題ではある。そこで対応策だが,2つあるわけである。ひとつはあくまでWord6.0/95形式に拘って(Mac版のWord98が出るまでは互換性に問題があるため),Word6.0/95で使える機能しか使わないという戦略である。使えない機能を含んだ文書を保存しようとすると,この形式では保存できない情報がありますとかなんとかいう警告メッセージが出てくるので,これはこれで実用的である。もう一つは,Word98に完全移行してしまって,Macとのやりとりは,Acrobat PDF WriterでのPDF出力に頼るという戦略である。というわけで,同窓会の返信はがきの裏面をPDF出力してみたのだが,PDF出力時に用紙をカスタムの99 mm×147 mmにするだけでなく,Acrobat Exchange(またはReader)でプリントするときにも用紙設定をはがきにしないといけない,ということさえ気をつければ,実用性は十分であった。Times New Romanの6ポイントのフォントが若干汚くなったが,まあそれくらいは許そう。

さて,Word98とIME98の使い心地そのものについてであるが,はっきりいってIMEは秀逸である。IME97に比べて変換は速いし,賢い(誤変換が少ない)。Word98で縦書き入力をしているときに文節の切りなおしをしようと思って左矢印キーを押したら確定してしまったのには困ったが,横書きでの性能はWord95より確実に上である。Word95で作っていた独自ツールバーが消えてしまったのは残念であるが,それを補って余りあるほど,右クリックでのコンテクストメニューが充実している。確定後の再変換も簡単であるが,あまり誤変換もしないので,ついつい消して打ち直してしまうことが多く,使う場面はそれほどなかった。Word98には英文スペルチェッカと文法チェッカもついていて,Word95よりおまけも多いようだ。使っていないけれどBookshelf Basicもついていた。これで4800円というアカデミックパックを買わない手はないわけで,このソフトは学校関係では圧勝するに違いない,と思う。希望をいえば,英語版のWord6.0形式で保存する機能がついていれば無敵なのだが。それまではペンシルヴェニアで買ってきたWord Perfect 7 Suiteも併用である。


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