10日ぶりの更新である。この間何をしていたかといえば,12日金曜日は……ああ,何をしていたのか全然覚えてないぞ。やはりここにでも何か手掛かりを書いておかないと過去は失われてゆくばかりだ。別に事実が変わるわけではないのだが,損をしたような気がするのは不思議だ。
気を取り直して思い出してみると,とにかくこの10日間というもの,基本的にはずっと報告書作成をしているのだから,きっと12日も一日中原稿を書いていたのだろう。ああ,そういえば卒論の査読もしたのだった。査読メモのテキストファイルの最終更新日付も12日になっているから,きっとそうだろう。13日は原稿書きをしながら,高度化推進か何かの申請書に使う図を作った。14日は日曜日なので,妻が買ってきたチョコレートを子どもと囓りながら,引っ越しの見積もりが来る合間にマンションの屋上で鬼ごっこをして大層疲れた。
15日と16日は卒論の審査会であった。フロアからの質問の時間がないので,ストレスがたまるのだよな。言いたいことはたくさんあったのだが。16日の審査会の終了後には,今度はじめて海外調査に行く院生の壮行会があって,久々にワインを何杯か飲んだ。17日は判定会議があった他は原稿を書いていたが,夕方ある筈だったカリキュラム委員会が理由不明のまま流れたようなのでやや時間があき,原稿が進んだ。18日は昼頃Phaser 780JというA3カラーレーザープリンタが届き,かつ夕方にQMSのカラープリンタの試用キャンペーンに当選したというFAXが来た。タイミングが悪いというべきか。QMSのキャンペーンを待ちきれずに(まあ予算の都合もあったのだが)Phaserを買ってしまったのだから。設定をしたい気持ちを抑えつつ原稿を書き,教授がタイで発表するのに使う地図を探して(スライドに仕上げるのは院生がしたのだが,原図を探してABC Graphic SuiteのCD-ROMとか,テキサス大のWEBサイトとか調べて何時間か使って)から,翌日の調査の準備もして日が暮れた。19日は木更津と館山で海水の採水を含む調査であった。一日歩き回ったので疲れた。昨日20日は萩原君とともにPhaser 780Jのセットアップをした。セントロ接続のNTマシンからと,EtherTalk接続のMacからはうまく出力できたのだがイーサネット経由のWin95からはまだうまくいっていない。
何が悪いって報告書の締切もだけれど,花粉症である。悩まされるようになってから,もう5,6年にはなる。今年は花粉の飛散量が少ないという予報だったので気を抜いていたら,水曜か木曜あたりから鼻水とくしゃみがひどくなってきたのだ。館山では暖かかったせいか,症状がひどくて困った。花粉症でアレルゲンとなるものはいろいろあるが,ぼくの場合はスギ花粉とディーゼルの複合体らしい。他の季節には出ないし,1994年にパプアニューギニアにいたときも1997年に米国にいたときもまったく無症状だったから,スギ以外の花粉には反応しないようだ。IgEが過多であるという藤田紘一郎さんや井上栄さんの説明には納得するのだが,納得してもどうにもならない。ああ,気持ち悪いなあ。
去年は甜茶というものが流行った。たしかに甜茶飴とかいうのを嘗めていると,症状が心なしか軽いような気がした。しかし,花粉のピークの時には全然だめで,涙は出るわ,鼻水は止まらないわ,で最低の精神状態になってしまう。異物が鼻腔や口腔や目から入ってくるのを押し流そうという生体防御反応だから悪いことではないのだ,とDarwinian Medicine流の考え方をしてみたところで,気持ち悪いものは気持ち悪いのだ。気休めにもならん。こうしてタイプしていても集中力が続かないのでまともに推敲もできない。まだ報告書も完成していないのに,実にまずい状況である。いや,それを言い訳にしようってわけじゃないのだが。