枕草子 (My Favorite Things)
【第172回】 講義準備はいつも泥縄(1999年11月5日)
- 日記CGIはフィルタ機能だけ完成したので,これからはこっちベースで更新することにする。これまでのアーカイヴなどは生きているので外から張られているリンクはデッドリンクにはならないが,今後,表ページから明示的なリンクはなくなるので,アクセスは逓減していくであろう。この変更によってアーカイヴが個別ファイルになったので,Namazuによる検索から元記事に行き着くのが簡単になったはずだ。
- まだ編集機能がないので公開できないが,あと24時間くらいかければ完成すると思われる。問題は,いつ24時間という時間がとれるかであるが,まあ急ぐこともあるまい。要望があれば別だが,こんなスクリプトが自分以外にそれほど役に立つとは思えないし。日記CGIのメカニズムに関しては,CGI開発室で解説するつもりだが,今週は時間がないので駄目だ。
- 何故時間がないのか,というと,やることが立て込んでいるからである。10月末に予定通り1本論文を投稿したのは良かったが,その後は,10月30日は会議,31日は子どもと動物園と公園で運動,11月1日はミーティング,2日は上記フィルタ機能の完成(そんなことをしているからいけないという説もあるが)をした後,旧友である川端裕人の新作「リスクテイカー」(文芸春秋)を購入して帰りの新幹線で半分読破,3日は子どもと公園と室内で運動し,昨日4日は行きの新幹線で「リスクテイカー」を読破してから,今日のための資料づくりをした。本当は小説なんか読んでいる場合じゃなかった筈だが,相変わらずクライマックスへと物語を収束させる腕がいいので,ついつい読んでしまったのだ。
- 概ね完成している論文があと2本はあるので,本当はそっちをやりたい,という気持ちもあって,なかなか集中できないのが問題だが,そういうわけで,日がな一日,資料づくりに没頭していたのだ。ところが,復活した「マラリアと環境」の講義なので,2年分のアップデートはなかなか大変なことであることに,やっていて気づいた。もちろん,マラリアのページは折に触れて更新しているので,そこからカット&ペーストしてくれば良いのだが,それだけではまとまった配付資料にならないので,図をスキャンして貼り込んだり,つなぎの文章を打ったりするのに時間がかかったのである。以前学生に聞いたところによると,板書や口で言ったことをノートに書き取っていると頭を使いながら聴くことができないそうなので,きちんと話を聞いてもらうために,原則としてノートを取らなくてもいいように資料をつくったのが,今年の泥縄の原因である。
- そういう構想であってみれば,もっと何日も前から準備をすればよさそうなものだが,ここまでやる,というレベルは準備を始めてからの感触によって決まるので,なかなかそうもいかないわけである。なんて自堕落な! とも思うが,まあ人間,つい易きに流れてしまうのである。
- まあ,泥縄なりになんとか準備は終わったのだが,当然のように終電だったので,今朝始発で来るのは結構つらいものがあった。それにしても30分待って始めても3人しかいない(終了時で6人)というのは少なすぎるんじゃないだろうか。いくら今日が実習のレポート提出締切だといっても,それは本末転倒というものと思うが。
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