枕草子 (My Favorite Things)

【第176回】 朝の虹 [Rainbow in the morning sky](1999年11月10日)

今日は,洗い物に手間取ったので家を出るのが7:20になってしまった。あさま2号に乗って大宮乗換だなと思いながら自転車に跨ると,ポツっと冷たいものを頬に感じた。見上げると青空に薄い雲がかかっているだけで,東の空からは透き通った空気の中を冷たい陽光が鋭くふりそそいでいるのだが,霧吹きで吹いたような細かい雨がそれを乱反射してきらきらと輝いているのがわかった。ふと気づいて西の空をみると,案の定,大きな虹が架かっていた。あんまり凝然と眺めている暇はないので,長野駅へ続く坂を下りながら,ときどき右を見やると,虹はだんだんと薄れていき,駅に着いたときにはすっかり消え去っていた。なんだかちょっと寂しかったけれど,見ることができて得をした気分でもある。

これを書きながら,「初心忘るべからず」ということばを,ふと思い出した。11月も既に1/3が過ぎ,新幹線の車窓から見える山は,どれも真っ赤や真っ黄色に染まっている。いやあ,四季があるっていいことだね,うん。

CGI開発室をちょっとだけ更新した。


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