枕草子 (My Favorite Things)
【第183回】 週末から月曜の雑記(1999年11月22日)
- 土曜日は例によって子どもの保育園の送り迎えをした。その間,3時間ほど自宅で仕事をするわけだが,炬燵に入って中川昌三のウィンター・モーメンツなど聴きながらWordで人口大事典の原稿の推敲などしていると,眠気がさしてくることもある。そこでライブコーヒーで木曜に買ったマンデリンのハイローストなどを挽いてペーパードリップする。買ってきたばかりのライブコーヒーの売れ筋の豆は,大抵焙いてから1週間以内だから,挽くだけで馥郁たる香りが立ち上るのに陶然とするのだが,ここにシュンシュンと煮え立った湯を薬缶からドリップポットに移したばかりのものを,そうっと糸のように(なんていってもなかなか糸のようにはならず,せいぜい凧糸くらいなのだが)落とすときに舞い上がる香りはまた格別である。ゆっくりゆっくり落とすので,澄んだ暗褐色の液体をカップに注いで口に含むまでに5分くらいかかる。宅急便が届いたりもするので,正味仕事時間は2時間半くらいと思う。が,まあ土曜の仕事量としては,丁度いいかもしれない。
- 迎えに行ったその足で,子どもたちのリクエストに従ってひまわり公園へと向かう。自転車や三輪車を借りて,2時間くらい,寒い中を飽きもせず乗り回すのである。もっとも,5歳の息子の方は,さすがに前回ほどは熱中せず,途中から相撲や「ぐるぐるじゃんけん」という遊びを望んだので,ぼくもただ見てのんびりするというわけにはいかなかったのだが。「ぐるぐるじゃんけん」というのは説明が必要かもしれない。地面に大きな螺旋を描き,螺旋の中心と端から同時に螺旋に添って出発し,出会ったところでじゃんけんをして,負けた方が引き返し,勝った方は後を追うのである。出発点に戻ったら回れ右をして,再び同じことを繰り返すのである。出発点に追いつめられた方が負けとなる。最初は歩いてやっていたのだが,そのうちエスカレートしてダッシュになるのが常道である。5歳児相手ともなると,結構こちらも本気を出さないと負けてしまうので,20分ほどやったら,汗だくになってしまった。寒い日に広い場所へ行ったら,お薦めな遊びである。
- MSからメールが来た。CPPのβユーザ向けのWindows2000 RC2の配送は11月24日から始まるということだ。IDを明記するアンケートにも答えてみたが,サーバは要らないから安定したクライアントをきちんと作ってくれということをあまりに露骨に書いてしまったのはまずかったかもしれない。まあ本音だからいいか。
- 今日買ってしまった本。篠田節子「斎藤家の核弾頭」(朝日文庫)と,講談社文庫を3冊。森博嗣「詩的私的ジャック」,太田忠司「怪人大鴉博士」,西澤保彦「殺意の集う夜」である。読み終えていない本が数十冊待っているのだが,読書は一期一会なので,目に留まったら買ってしまうのであった。ニッポンニッキで紹介があったのに興味を惹かれて注文していた「どんぐりノート」(文化出版局)が今日届いたのだが,これは期待に外れない素晴らしい本である。この時期には絶対のお薦めである。さて帰ろうっと。
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