枕草子 (My Favorite Things)
【第213回】 温泉三昧のクリスマス(1999年12月27日)
- この週末を過ごしたのは,山小屋といっても綺麗なログハウスなのだが,周囲には30センチメートルくらいの積雪があって,子どもたちはソリ滑りをしたり雪だるまを作ったりして大はしゃぎだった。金曜の夜は七面鳥の丸焼きをはじめとして美味しい料理が食べきれないほど並び,素晴らしいクリスマスパーティとなった。別にキリスト教徒でもなんでもないのだが,寒い季節に窓外に降り積もる雪を見ながら暖かい小屋の中でくつろぐ(とはいっても,我が家の2人に加え,2歳の子どもが2人いて,総勢4人で跳ね回っていた間は,くつろぐ,というのとはちょっと違うような気がしないでもない)というのは,贅沢な時間の過ごし方と思う。土曜はタングラム斑尾,日曜はぽんぽこの湯という2つの温泉に入ったのだが,空いていたこともあり,子どもたち共々,「満喫」という言葉はこの気分のためにあるといえよう。ぽんぽこの湯というのは信州中野は中山晋平生誕の地の近くにあって,眼下に中野市が一望できる露天風呂がとっても気持ちいいのだ。バスは一日4便しかないが,入浴だけなら大人250円だし,近くを通ることがあったら寄ってみられるとよい。
- その後は地獄谷野猿公苑まで足を伸ばした。車を降りてから2キロメートル弱を歩くのだが,娘14 kgがすっかり甘え気を起こしてしまったので背負う羽目になり,雪が積もって滑りやすい道だったこともあって大層疲れた。もっとも,疲れ果てた先に見えたものは,温泉に入ったり岩場を登ったりしている無数の野生のニホンザルたちであり,手が触れそうな近さまでよってくるのには感激し,一気に疲れを忘れた。入苑券の裏に注意書きがあって,「なるべく離れて見る」「眼をじっと見つめない」「手を出さない」「エサを見せない与えない」ということと,それらの理由が書かれていて,はじめは少々身構えたくなるが,まあ普通に見ている限りはどうということはない。フラッシュを焚いて写真を撮っている人は大勢いて,どうもこのサルたちを被写体とした名写真がたくさんあるらしかったので,カメラを持ってこなかったのが心残りではある。とにもかくにも楽しい3日間であり,友人G氏には心より感謝したい。
- さて,前回書いたことには2つほどご意見いただいたのでフォローしておく。1つ目は600円のコインロッカーに入れるものについて,「スノーボードではないか」という萩原君からの指摘であり,確かにそうかもしれないと思った,ということで簡単にフォローできるのでよいのだが,2つ目は「本質的には大きな違いと思う」とやや舌足らずに書いておいたところを「もう少し詳しく」という森山さんからの鋭いつっこみであり,病原体の証明についてのフォローをするにはやや時間をとるので,今夜帰る前に書き足すということにしたい。
- と思っていたが,企画倒れに終わった。新幹線で書こう。気力があればだが…。
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