枕草子 (My Favorite Things)
【第236回】 節分だけどやっぱり査読(2000年2月3日)
- 今朝も目が覚めると6:00だったので,着替えたり食事をしたりしているうちに6:30になり,冴えた蒼天の下自転車を走らせて長野駅につくと6:52,必然的に7:02発のあさま550号となった。最近この電車に乗ることが多いが,まだ定期乗車している人は目に付かない(上野で降りるときにいつもいる人はいるのだが,どこから乗ってくるのかはわからない)。往路の車内ではほぼ毎日Sikkkim Temiを飲んでいるのだが,最近茶葉が古くなって酸化してきたのか,色が濃く出るようになり,味と香りがぼやけてきた。もうじき飲みきるから,次の茶葉を買う時期かもしれない。Upton Tea Importsがダージリンのファーストフラッシュの最初の出荷分(DJ1)を売り出すのって例年2月だったような。久々に見たら,今話題の昨秋のSungmaが500グラムで約1万円なのだけれど,これは安いのだろうか?
- 今年は今日が節分である。節分は,二十四節気でいう正月節である立春の前日と定められた雑節である。ちなみに雑節としては,節分の他に,土用,彼岸,八十八夜,入梅,半夏生,二百十日があり,これらは1873年に太陽暦が採用された折,「従来の暦本に記載されていた迷信的暦注は世に害をなす」として禁止されたにもかかわらず「単なる迷信とはいいがたく,行事的な意味で国民の生活に結びつきがある」として残されたものだという。
- 節分といえば豆まきが連想されるが,なぜ「鬼は外」といいながら豆をまくのだろうか。ちょうどインフルエンザが流行しているが,一説には,太平洋側では,乾燥のために空気を通して感染する病気が流行しやすい時期なので,昔の人はそうした悪疫は鬼がもってくると考え(正確に言うと,悪疫を追い出す呪師である方相氏の扮装が異様だったために,群臣が悪疫をもたらす鬼である方相氏を追い出すという形に転じたらしい),「鬼は外」と豆を撒く「追儺(ついな)」の儀式が行われたという。元々は大晦日の大祓(おおはらえ)についで行われた年越しの儀式だったそうだが,近世になって節分に行われるようになったらしい(出典:世界大百科事典,平凡社)。なぜゴマでも塩でも小豆でもなく,大豆なのかというのは謎だが,たぶん一番安く大量に手に入ったからだろう。豆といえば,向井万起男「君についていこう」によれば,スペースシャトルの打ち上げに成功すると,地上に残った人たちは,みんなで豆を食べて喜びを分かち合うそうだ。ゲン担ぎのようなものだとすると,豆に邪をうちまかす機能を期待するのは,日米共通ということか。
- 査読は,やっと4分の3というところ。13:00になったので食事がてら郵便局とSONY秋葉原SSに行って来よう。らんぷ亭での食事を含め,往復1時間弱だった。
- 夕食をカフェテラス本郷でとる。久々にカツカレー大盛を注文したら,洗面器のようなのが出てきて,一緒に行った萩原君に手伝ってもらわねば食いきれなかった。
- 徹夜で査読継続中。
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