枕草子 (My Favorite Things)
【第327回】 梅雨(2000年6月23日)
- なんだか実に梅雨らしい天気で毎日気が滅入る。でも,この時期小雨だったりすると米が不作になるし,天気に文句を言うなんて傲岸な態度にでるよりも,梅雨は梅雨なりに何らかの楽しみを見つける方が賢い処世というものだろう。実際,木々の緑を見ると,乾いているときよりも瑞々しくて生命力を感じたりもする。
- 今朝の往路は6:52に長野駅に着く長野電鉄に乗った。新幹線は7:02発あさま550号である。実は昨日の往路で宝島文庫から出ている「『子育て』崩壊」を読了したので,いろいろと考えることがあり,育児論でもぶってやろうかと一瞬思ったのだが,やめた。多種多様な育児論が展開されていて,個人の中でも矛盾を起こしている記事が多かったのは,それだけ育児をめぐる問題が複雑で多様な広がりをもっていることを意味すると思うが,それら雑駁な羅列に1つを付け加えるに過ぎないような気がして,書く気がなくなってしまったのだ。まあ,気が向いたら,というか考えがもっとまとまったら,そのうち書くかもしれないが。
- 今日は雑用がない筈なので,論文を書き進めるつもりだが,さてどうなるか?
- やはり予定通りにはいかないのだった。ハードディスクの調子が悪くなり,フラグメントの様子をみたら断片だらけだったので,修復してからデフラグをかけたら,3時間以上かかったが,やっとハードディスクが快調に動作するようになった。
- フローラ上野ブックガーデンで無料でもらってきた,講談社文庫・真夏のミステリーズという小冊子は面白い。これは一読の価値ありと思う。浅見光彦シリーズのファンだったら見逃せない内田康夫インタビューを別にしても(実際ぼくはファンではない),「図鑑・名探偵13人の身上調書」というのも面白いし(大矢正和氏の名探偵イメージイラストが,ちょっと若い気がするけれどまたそれらしい雰囲気を漂わせているのだ),「動物マスコット占い・あなたにおすすめのこのミステリー」というのも面白かった。1964年8月生まれが表から18,誕生日の21を足して,表から「39 夢とロマンの子守熊(コアラ)」となったのだが,巷でしばらく前に流行していたやつも,こうやって計算するのだろうか? ご存知の方はお教えいただければ幸いである。ちなみに,船戸与一氏と同じらしい。人間の性格類型がたった60に分けられるとはとても思えないし,ましてや誕生日だけで決まるという仮定は非科学的だが,この程度なら別段害にはならないから,まあいいか。
- 雨が上がったという情報を得たので帰りは終電にしたが,長野に着いてみるとパラパラと小雨が降っていた。まあ,濡れながら自転車をこぐのも,この時期なら悪くない。
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