枕草子 (My Favorite Things)
【第332回】 リスク研究(2000年6月30日)
- 往路は6:43発あさま502号。今日の新幹線の友は冷たい麦茶。まるで夏みたいな暑さのこんな日には,麦茶もいいものである。Cameria Sienesisとは関係ないから正確に言えば茶ではないし,水出しのSikkimやDarjeelingみたいな鮮烈さはかけらもないので物足りないといえばそうなんだが,その分ゴクゴクとがぶ飲みできるのが麦茶の良さである。高崎あたりで眠気に負けてしまい,上野で停車中に目が覚めて慌てて駆け降りたが,すっかり喉が渇ききっていた。新幹線の中は冷房しすぎのように思う。
- 最新の「これから出る本」を見ていたら,「市民のための環境学ガイド 時事編」の安井至さんが「21世紀の環境予測と対策」(丸善)という専門書を出されると知り,即注文してしまった。この本について何か書いてあるかと思って安井さんのサイトを見てみたが,情報は見つからなかった(まあ,市民向けではないということか)。その代わり,来月の持続型LCA研究会の講演者が,ぼくが学部学生のころ疫学を習った新田裕史先生であるのを知った。勝手に参加できるなら参加したいと思っている。確認しなければ。
- その流れで,というわけでもないが,リスクアセスメントでは安井さんと並んで日本で最も活躍している研究者の1人である中西準子さんのサイトを見ていたら,リスクアセスメントをする研究者を公募するらしいが,こういう動きの積み重ねによって研究者の層は厚くなってゆくのだろう。代替エネルギー開発助成にしてもそうだが,少しずつ,環境政策は改善されつつあるような気がする。これも中西さんたちの努力の成果だと思う。もっとも,リスクアセスメントという発想は,島津康男さんの国土学の成果を利用していれば,もっと早い時期から立ち上がっていても不思議はないようにも思うのだが。
- SIBCのニュースによると,オーストラリア海軍の船でというのをMEFのAndrew Nori氏が批判したせいかどうか知らないが,結局ソロモン諸島では国会議員が国会議事堂に集まって首相選をやることになり,現在50人が議事堂に集まっているそうである。このまま無事に済むことを祈るばかりだ。
- 続報によれば,野党党首のソガヴァレ氏が23票を集めて新首相に選ばれたらしい。今後の展開や如何に?
- 明日の同窓会で使うために借りてきた液晶プロジェクタのセッティングなどをしているうちに,今日も終電の時刻となった。上野では長蛇の列にうんざりしたが,高崎から座れたので,まあ良しとしよう。
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