枕草子 (My Favorite Things)
【第344回】 和解への期待(2000年7月18日)
- 3:00頃寝袋に入って仮眠をとり,6:00起床。パンにバターを塗って砂糖と混ぜてもう一枚のパンではさみ,マグカップに氷をぶちこんでコーヒーメーカーに残っていたコーヒーをあけただけのアイスコーヒーを作って,朝食とした。アイスコーヒーのおかげか頭が冴えてきたので,今のうちに論文を進めよう。
- 8:00までにかなり進んだのでちょっと休憩して,3月に行ってきたソロモン諸島関係のニュースをチェック。
- 先週末の戦闘のとばっちりでパプアニューギニアから来ていたピーター・タニという人が亡くなり,この紛争で初めての外国人犠牲者が出てしまったわけだが,その一方で,この数日,ケマケザ副首相による停戦のための努力が続けられてきた点は評価できる。マライタ側がイサタブ解放運動側の全リーダーの停戦会議への出席を条件としているため,ガダルカナル中に散らばっている全リーダーが出てくるために数日必要だということで,今日停戦会議が行われる運びとなったらしい。平和に向けた行動計画というのが昨日発表されたが,これが空文になるかならないかは,この停戦会議がうまくいくかどうかにかかっている。まずは,ちゃんと開かれることを期待しよう。
- 人類生態学講義のグループディスカッションは,多少時間が不足気味だったが,面白かった。1週間という制限内にしては,平均してよく調べてあったと思う。問題は,偏った議論しかできずに終わった項目がいくつかあったことだが,これを解消するには項目を減らしてディベート形式にするとか? 難しいなあ。
- その後,3号館別棟の各教室ネットワーク管理担当者の会議。3サブネットでVLANを組むことになりそうなのはどうでもいいのだが,工事をしなくても良くなったのは嬉しい。
- これから,人類学会サテライトシンポジウムの裏方作業引継ぎのため,理学部人類へ行って来る予定。ポスターに関しては,微調整を残すだけになっていた。これなら簡単だと思う。問題は講演者がパンフレットの原稿をちゃんと書いてくれるかどうかだな。
- 帰りの21:30発あさま535号は比較的空いていたので上野から座った。昼食時に読みかけた真保裕一「防壁」(講談社文庫)を読了。解説にも指摘されていたが,かなりたくさんの約束事がどの作品にも共通している短編集だった。要約すればどれもこれも「自分を見失いかけた特殊公務員が困難にぶつかってそれを乗り越える物語」というほとんど同じ展開なのに,読ませてしまう筆力はさすがである。すごいと思った。
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