枕草子 (My Favorite Things)
【第400回】 「ゲノムの反乱」とピップエレキバン(2000年10月6日)
- 往路は,あさま506号。千代田圭之「ゲノムの反乱」(徳間文庫・書き下ろし)読了。着想は買うけれど,詰めが甘い。企業サスペンスとしては成立しているけれど,ミスディレクションの後始末もなかったし,イナゴの大発生の理屈付けが不十分だし,SFとして考えると,あまり高く評価はできない。着眼点がいいだけに,惜しいんだけど。なーんて,自分で書く気もないやつが吐く科白ではないな。
- 読了後,大宮までは熟睡。
- 書き忘れていたけれど,昨日の朝,長野駅東口街頭で,ピップエレキバンの試供品を貰ったので,肩に貼っていたのだった。貼っていたことも含め,すっかり忘れていた。大宮を過ぎて目覚めたとき,肩が強張っていたので手をやったら,なにやらぞわっとした感触とともに突起物があったので,(A)これは何か昆虫か鳥の分泌物(排泄物を含む)でも付いているのではないか?(B)腫瘍でもできたのではないか? という想像が脳裏を駆け巡り,半ば無意識に掻き毟ってはがしかけてから,(C)ああ,そういえばピップエレキバンを貼っていたんだっけ,という記憶が甦ったが,既に粘着力が失われていて,後の祭りであった。相変わらず間抜けといえよう。貼っていることを忘れさせるほど自然な貼り心地だとしたら,優れた製品なのかもしれない。もっとも,効果も取り立てて感じなかったが。
- ところで,ピップエレキバンの有効成分(ていうのか?)は磁気だけれど,何でマグネバンじゃなくてエレキバンなんだろうか。千代田圭之氏みたいな陰イオン信奉者の存在から考えると,「エレキ」という名称から直接連想されるような,電流が流れるバンソウコウを作ったら売れるかもしれないのに。マグネバンとかいう名前は既に商標登録されていたとか? それとも,エレキの方が親しみやすい感じがするとか? エレキを抱いた渡り鳥とかエレキテルとかの連想で。機会があったら,ピップフジモトのエレキバン開発者に尋ねてみたいものである。
- 研究室に着き,昼過ぎまでかかって手書きによる書類作成を概ね完了した。異様に時間がかかってしまったのは,最近本当に手書きをしなくなったことの弊害だろう。学生の頃は書くのが速かったんだが。その後は,今週の当番だったので,ゴミ捨てに行って来た。明日は子どもの小学校の環境美化活動でドブさらい担当なので,2日連続の汚れ仕事だが,誰かがやらねばならないことだから,手分けして交替でやるという発想は正しいと思う。
- 最近のコンピュータ関係のヘルプでは,ウイルス駆除を除けば,MS社のパッチ当てが多い。長文の複雑な書式の編集をしているとWordがこけるという話は前からあるのだが,このところあまりにも頻繁なので,OfficeのSR1を当てることにした。ところが,何度も試みるのだが,一向にダウンロードに成功しない。せめてWindows2000のSP1みたいに本体を直接ダウンロードできる形にしてくれれば良かったのだが,インストーラをダウンロードする形しかないので,レジュームの効くダウンロードソフトも使えない。インストーラがダウンロードしているときにコマンドプロンプトからnetstatをしてみると,httpで繋いでいるようなので,直接URLを教えてくれたらいいのだが。何か教えたくない理由があるのだろうか?
- 未来開拓学術研究推進事業大塚プロジェクトのニュースレター「アジア・太平洋の環境・開発・文化」No.1が刷り上ってきた。実に美しい仕上がりである。ぼくの業績も3つ増えた。査読があったわけじゃないから,業績としての価値はあんまりないのだが,それでも3本は3本だから,ちょっと嬉しい。
- ★以下,あさま535号にて,寺井尚子「Princess T」のMP3ファイルを聞きながら追加★
- 20:10,さっき完成した書類をもって郵便局へ。速達で発送し,その足でヨドバシカメラ上野店へ向かう。ポイントカードを作って,WV-ST1を購入するまで所要5分程度と,実に手早いのに感心した。これで,購入額83790円の1割がポイントとなって,明日以降使えるわけだ。
- 結構重いWV-ST1を抱えて新幹線ホームへと歩くのに所要10分。時間が中途半端で,30分もホームで待つ羽目になった。もう少し早く研究室を出れば良かったが,できなかったものは仕方ない。「不平等社会日本」を読みながら時間をつぶした。あさま535号の4号車に乗ったが,さすがに金曜の夜は混んでいて,熊谷まで座れなかった。まあ,たまには立っていくのも悪くない。
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