枕草子 (My Favorite Things)
【第446回】 まずいなあ。(2000年12月11日)
- 日曜は風呂場の掃除をしてから市立図書館へ行って来た他は,ずっと子どもたちに本を読んでやっていたような気がする。市立図書館で借りたのは,息子のリクエストで「エミリーときんのどんぐり」,娘のリクエストで「となりのトトロ」「くまのプーさん」だったが,それらも含めて何冊も読んだので喉が痛くなった。傷んだ喉でウイルスか細菌が増殖して風邪という帰結では馬鹿らしいので,意地でも風邪は引かないつもりだ。それにしても「となりのトトロ」の200回を超える重版回数にはおそれいった。
- 今日の往路は,あさま2号。実は生理学の補講が1限からあるので,その前に着こうと思っていたのだが,これでは間に合わない。まずいなあ。大学院生の1人が出席するという話で,配付資料も預けてあるので実害はないと思うのだけれど,連絡担当助手としてはいるのが礼儀だろう。子どもの相手をすると体力を使うから,なんてのはいいわけにもならんなあ。大宮で新幹線を乗り換えたところで車内から電話をしたら,大学院生につながって出席をとることも確認できたので一安心した。
- 14:30頃,昼食がてら先週届いた「環境生態学」の支払いのため郵便局に行ったら,14人待ちだったので,篠田節子「百年の恋」を読みながら自分の番号になるのを待っていた。ついつい読むのに夢中になってしまい,気がついたら自分の番号の2番後になっていた。番号札発行機に,番号が表示されたときにいなかったらもう一度番号札を引くようにと書かれているのを読んで,悔しかったがもう一度番号札を引いた。17人待ちだった。今度は懲りたので自分の番号の5人前くらいから本を読むのをやめて,窓口前で待った甲斐があって,支払いに成功した。その後「なか卯」という店で親子丼を食べながら,「百年の恋」を読みつづけ,読了。相変わらず篠田節子はうまい。主人公の男の理解力の無さにもどかしくなる気持ちがページを繰らせるのだ。しかし,ここまでテーマを絞っているなら,是非,保育一元化が起こって大学進学率が3%になった社会を舞台にした小説を書いて欲しいものだ。
- ミーティングは,リモートセンシングとGISを使ったシェラレオネの土地景観の変化の論文(Nyerges AE and Green GM: The Ethnography of Landscape: GIS and Remote Sensing in the Study of Forest Change in West African Guinea Savanna. American Anthropologist 102(2): 272-290, 2000. 詳細図)紹介と,砒素がフェリチンから鉄を遊離させることを通して活性酸素を発生させ発ガン性をもつという仮説を検証するためにやったvitroの実験の論文(Ahmad S, Kitchin KT and Cullen WR: Arsenic species that cause release of iron from ferritin and generation of activated oxygen. Archives of Biochemistry and Biophysics, 382: 195-202, 2000.)紹介,それに卒業論文の中間発表その1(五島列島での調査)。
- その後,死亡モデルをWindows2000上で操作していたらいきなりリブートがかかったり,としているうちに終電の時刻になったので帰る予定。
- 今日は上野から座れたのでラッキー。長野についたら,月は冴え冴えと輝き,星すら見えるのに,粉雪が舞い落ちてくるのには閉口した。自転車を漕ぐ足取りもなんとなく重くなるというものだ。空を見上げると気分は悪くないが,足の動きが鈍くなるのだ。情けないなあ。
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