枕草子 (My Favorite Things)
【第505回】 偽ネギ(2001年4月6日)
- 外の明るさで目覚めたのは5:30より前だったが,久々に味噌汁を作ったりしたので,結局往路はあさま2号。すっかり芽が伸びてしまって長ネギのようになったタマネギは,内側がしなびていたり,腐っていたりしたので,その長ネギのようにみえる部分を長ネギのように刻んで味噌汁の具にした。果たして,長ネギと区別がつかなかった。
- 大宮直前まで熟睡してしまった。しかし最近はきちんと大宮の手前で目が覚めるからたいしたものだ。身体が適応したのだろうか。
- 昨日書いた振替勤務調整案については,やはりそういう融通は効かないと言われた。非常勤のために時間休をとることは望ましくないので許可されず,非常勤を振り替えた土曜日に年次休暇を取ることには問題がないという。妙な話だ。木曜日のC勤務に振り替えて時間休を取ろうが,土曜日に振り替えて子守りのために休もうが,非常勤講師をした分の時間だけ本務の時間が減るという実質は同じではないか。年次休暇の使い方に制限があるとは知らなかった。なお,現在の書類では毎週木曜に勤務することになっているので,夏休みや冬休みに講義をしないで行かない日があるのなら,そういう書類を提出しなくてはならない(たとえば,勤務日は講義期間の毎週木曜日,計年間26日と明記するとか)のだそうだ。早速先方に電話をしたのだが,あちらも来週月曜が入学式なので忙しいらしく,なかなか話が通じないので困っている。公立大学で非常勤講師をするだけなんだから,余分な給料は要らないから勤務時間内と見なしてくれれば,一番すっきりするのだが。
- 図書館で文献複写依頼を出し,ついでに図書館地下の食堂「すずかけ」で昼食をとった。桜が散っていくのが儚げで美しい。
- 午後は諸雑務を片付け,報告書のまとめを完了すると同時に机の上を片付けて使える空間を作った。かなり効率は良かったと思う。帰りは終電1本前。金曜日なので上野ではさすがに満席だったが,うまい具合に大宮で1つ席が空いたので座れた。坂本龍一と天童荒太の対談「少年とアフリカ 音楽と物語,いのちと暴力をめぐる対話」(文藝春秋)を軽井沢の手前で読了。いくつか疑問点もあったが,基本的には同感である。発売後1ヶ月弱でもう第2刷になっているから売れているのだろうし,坂本龍一と天童荒太が語ることで「読んでみよう」という気になる若者がいればいいなあと思う。その後,笠井潔編『八ヶ岳「雪密室」の謎』(原書房)を読み始め,読了。本格ミステリ作家と編集者のスキーツアーで著者らが体験した謎(それを参加者が書いているのだから,叙述トリックを含む可能性は常にある)について,参加者あるいは参加しなかった作家によって,いろいろな謎解きがなされるという趣向の作品だが,結局これが真相だというのは明らかにされないまま,読者への挑戦としてメールによる謎解き募集が巻末にあるという,現実なのか虚構なのかわからない構成が何とも言えず面白い。
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