枕草子 (My Favorite Things)
【第507回】 ミーティング初日(2001年4月10日)
- 朝になると,微熱はあるものの娘は結構元気だったので,ぼくは出勤できることになった。往路あさま504号。
- 昨日のWZ Memoの所業に怒りを禁じ得なかったので,既にダウンロードしてvaioに転送しておいたWZ 4.00Eα2をインストールした。もっと早くやれば昨日の無駄はなかったのに,と思うと,自分の間抜けさに腹が立って仕方がない。
- 今日は新年度のミーティング初日なのだが,今年度から留学生が増えたので英語で行われることになっている。さてうまく行くかどうか。来週のテーマ発表もされる筈だが,あれ,来週の担当って誰だっけ?
- こういうときは大抵そうであるように,やはり自分だった。
- 英語でやる場合は,ハンドアウトを見ただけで十分に理解できる程度にまで作り込んでおかないと,とくに内容が難しい場合は破綻するから大変である。まあ,内容がわかりやすい題材を選べば良いのだが,人口モデルなんかは大変だろう。来週紹介するのは,やはりインドネシアの薪拾いの変容についての論文にしよう。
- ミーティング終了後,新入生歓迎のパーティになった。終電1本前に乗りたかったので20:30にお開きとなった1次会だけで辞去した。新入生のメールアカウントをサーバに登録だけして(本当は新マシンをサーバにしてから登録したかったのだが,時間がないので応急処置),大江戸線と銀座線を乗り継いで終電1本前に間に合った。
- あさま563号は例によって4号車で上野から座れたので,幸森軍也「あなたの待つ場所」(角川ホラー文庫)を読み始め,読了した。傑作ファンタジーであり,ある意味では青春小説ともいえるし,オタク恋愛小説(ってそんなジャンルがあるのかどうか知らんが)としてもきわめて良くできている。さすが電脳筒井線でも大活躍だったコーモリ氏だけあって,ネットワークや情報検索についての考察も浅くない。ただ,繁殖前にホストを殺すようなパラサイトは適応度が低いし,草原を食い尽くした羊の個体数は減少に向かうし,シカを食い尽くしたオオカミの個体数も減少に向かう,といったことを考えれば(人工生命だって同じはずで,もし同じでないならば評価関数が腐っている),欠陥プログラムが選択されない帰結は当然だし,それに主人公たちが気づかないのはおかしいと思う。
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