枕草子 (My Favorite Things)
【第543回】 臥竜公園(2001年5月27日〜28日)
- 日曜は妻と息子が黒姫に山登りに行ってしまったので,山登りのできない(たぶん,より正確に言えば山登りをする気がない)娘を託されたぼくは,近場の遊び場を開拓することにした。昭和の森公園とか牟礼の丹霞郷とか城山動物園とか少年科学センターとか夏目ヶ原親水公園とかひまわり公園とか市立図書館といった,これまでに行ったことのある場所でお茶を濁しても良かったのだが,ちょっと新しい場所を探したい気分だったのだ。
- 朝から出立するならば千曲川沿いの,あの気持ちの良いサイクリングコースを走って遠出するという案もありだったが,午前中は娘がテレビを見ている間に洗濯をして干すことで終わってしまったので,午後から出るには近場がいいと思われた。それでも,ちょっと電車を使えばこの辺りはいくらでも遊び場はある。前から目をつけていた,須坂の臥竜公園に出かけたのは,そんな事情による。
- 須坂には駅前にJUSCOがあるので昼食用にパンを買い,歩いて臥竜公園に向かった。バスもあるのだが本数が少ないし,地図上で見ると1 kmくらいなので,娘を肩車して歩くにしても30分もかからないと思われた。果たして20分ほどで公園の入り口に着いた。入り口の傍には須坂市立博物館(大人の入館料は100円)があるのだが,後で時間があったら入ることにして,ともかく池に向かった。この公園は背後に竜が横たわった形になぞらえられた丘陵地をもち,中央にボート池がある。ボート池を越えると動物園,その向こうに遊園地と水族館がある。動物園以遠への入園料は大人200円(小学生70円)だが,ボート池の周りや丘陵地を散策するだけなら無料である。今はまだだが,丘陵地には樹液が出そうな木もありそうだったので,夏になったら息子も連れてきたらいいと思った。この日は娘のリクエストで足漕ぎボートに乗ったのだが,30分500円と割高な上,ぼくが乗っている側に傾いてしまうこともあって効率が悪く,たいへんに疲れた。普通の手漕ぎボート(30分250円だったと思う)を借りるのだったと後悔したが,それでもパンを頬張りながらボートから眺める丘陵地の景色はなかなかだった(右写真)。
- ボートを降りてから動物園に入った。入園料200円の割には頑張っていて,ベンガルトラなど肉食獣もたくさんいた。しかし,ウサギとモルモットを抱けるスペースを一日中開放しているらしいのはどうかと思った。ここだけは指導員付きで一定時間だけウサギとモルモットとの「ふれあい」の場を提供する城山動物園のやり方の方が優れてるように思った。しかし,オジロワシやエミューと間近で向き合った体験は,何とも言い難い畏怖心を呼び起こすものだと知ったし,娘だけでなくぼくも楽しかった。遊園地は城山動物園と同じく1回100円などのコイン式の乗り物がいくつかと,ブランコや滑り台や自力で回転できる運動遊具があっただけだが,この自力で回転できる運動遊具が気に入ってしまった娘がいつまでも離れようとしないのには参った。水族館は一部屋だけの小さなもので,淡水魚だけだったが,中央の水槽のコイの巨大さには圧倒された。あれは100年くらい生きてるんだろうなあ。
- 帰りに再びJUSCOに寄って豚挽肉と餃子の皮を買い,晩飯のおかずとして恒例の餃子を作ったが,冷蔵庫にあると思っていたニラが以前小さく切って冷凍しておいたものしかなかったのと,餃子の皮が小さすぎたのが誤算で,味が今ひとつだった。その証拠に,山登りでエネルギーを消耗してきたらしい妻と息子は普通に食べてくれたけれど,臥竜公園への往復を肩車で済ませて体力が余っている娘はあまり食べなかった。せっかく挽肉の質は良かったのに,勿体ないことをした。
- 月曜は5:20に起きた。朝食後,Darjeeling(去年のJungpanaのDJ-77)を水筒に詰めてから,雨上がりの澄んだ空気の中を長野駅まで自転車を漕いだ。途中何やら濃厚な緑のにおいに噎せそうになりながらも,なかなか気持ちの良い通勤路を楽しんで,6:43発あさま502号に乗ったところである。いよいよ人口学会まで秒読みになってきたので,講義準備をサクッと終わらせて人口学会準備に力を入れたいと思う。
- それにしても,土曜に投入したjobが終わっているかどうか,非常に不安だ。終わっていなかったらピンチというより他はない。
- 研究室に着いてデスクトップマシンを見たらjobは終わっていたが,not convergentという結果だった。固定パラメータをもっと変えなければならないのだろう(収束判定条件を甘くするのは最後の手段にしたい)。後は時間との戦いである。マシン自体はもっと速いはずのsv1とOrigin2000のjobは終わっていなかった。sv1はオプションがうまく機能していないのかもしれないし,Orgin2000はコンパイラが悪いか,バックグランドジョブへのCPU割り当て時間が少ない設定になってしまっているのかどちらかであろう。といって,無闇にniceを変えるのも考えものだし,難しいところだ。
- ふと思いついて作った(ていうかPerlでスクリプトを書いた)このページからのリンク集。結構デッドリンクになっているサイトが多いのに驚いた。ついでに,先週作ったCGIの動作チェックが一応できたので,環境問題徹底討論(試験運用中)として公開しておく。もっとも,タイトル通りまだ試験運用中であり,バグがあるかもしれないので,重要なメッセージはご自分で保管されたい。
- 人口学会のプログラムはコンパイルオプションが間違っていたことに気づき,sv1で再投入してみた。収束を良くするには,もしかするとシミュレーション回数を増やした方が有効かもしれない(大数の法則によって)。もっと言えば,収束させるまでは決定論モデルでやって,収束してからシミュレーションで幅を出す方が効率的だろう。これで駄目ならそうしよう。
- 今日もデスクトップマシンでプログラムを走らせて帰ることにした。雨が降らない方に賭けて自転車で上野駅公園口まで行き,終電1本前にちょうどだった。月曜の終電1本前には珍しく混んでいたが,何とか4号車で座ることができたので,講義準備をしている。
- 熊谷で乗客が半減したところをみると,高崎線で何かあったのかもしれない。
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