枕草子 (My Favorite Things)
【第574回】 ニコチアナ(2001年6月29日)
- なぜだか土砂降りの雨だったので,今日も長野電鉄に乗った。往路あさま504号。
- 昨夜の復路から,川端裕人「ニコチアナ」(文藝春秋)を読んでいるが,これから何が起こるのか,と期待を膨らませる書き方はさすがである。そういえば,この本の出版記念を兼ねた,川端裕人これからどうするよパーティ,とかいうのは今日じゃなかったか。ぼくは行けないのだが,盛会を祈る。
- まずいことに2日連続で,気がついたら東京駅だった。今日は3分待つだけで下りのたにがわがあったので,たいした時間のロスではなかったが,これだけ眠いところからすると,半徹夜の後遺症は,だんだんひどくなっていくような気がする。
- 「ニコチアナ」の登場人物がいう,タバコは時間を微分するという言葉は意味不明である。普通は,現象を時間で微分するのだ。現象を時間で微分するための演算子だとか,時間を分節化するという力があるとかいうならわかるが,それなら新幹線通勤とかオフィスで飲むコーヒーだって同じことだ。所詮は戯言にすぎない。
- 予定通り昼休みに食事がてらSONY SCに行ってカセットテープレコーダを引き取ってきた。食事はフレッシュネスバーガーでとろうと思っていたのだが,改装工事中だったので,久々に小諸そばで掻き揚げセットを食べた。
- 研究室に戻ってからは,留学生の修士論文計画を練るという時間で,15:00過ぎまで英語でディスカッションが続いた。これで留学生は一応2人ともやったので,次は竹内君の番だろうと思うが,彼は自覚しているだろうか?
- その後,かつて精子数減少の件についてやりとりした「科学」編集だった方から電話があり,千年持続学という研究会が準備されていることを聞いた。その方は今は「科学」編集は退職していて,その研究会に関連した仕事をしているようだった。人口学的な見地からの発表を求められたので,それは面白そうな話だから,ぼくにできることならやりたいとお答えした(そのうち大々的なアドバルーンを上げるそうだが,別に口止めはされなかったので,書いてもいいのだろうと判断した)。
- さらにその後,別の研究室の研究生でモンゴルで血液の分析をしたという人が,鉄欠乏性貧血の解釈について相談にきた。博士論文以降は鉄栄養と貧血関連の新しい研究のフォローはあまりしていないのだが,アドヴァイスが役に立ったようで良かった。
- そういえば,助手会から学内便が来ていた。年々幹事選挙と総会開催時期が後方シフトしていくような気がするのは,気のせいか? 研究交流会という面白いしかけができたので,つぶすのは惜しいと思うのだが,もう少し運営の仕方を変えた方がいいかもしれない。
- 今日は,上記以外の時間はずっと,来週のミーティングで紹介する論文を読みながらハンドアウト作成をしていたのだが,完成しないままに21:00を回ったので帰ることにした。復路新幹線は,例によって終電1本前あさま563号。
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