枕草子 (My Favorite Things)
【第678回】 Rの実力(2001年10月12日)
- 6:30には起きたのだが,妻が風邪で寝ているので(といっても,夜中に起きて弁当のおかずを作ってくれていたが),息子の遠足(なぜか今日は小学校が休みで児童館の遠足らしい)のための弁当のおにぎりを作ったり,それに嫉妬した娘のためにも同じおにぎりを作ったり,洗い物をしたり,と忙しく動いているうちに8:15を過ぎていた。そのため,往路は9:02発あさま508号になった。
- 昨日の講義では,どうもRに対して不当に低い評価をしてしまっていたことがわかった。社会統計学の第4回の講義内容にまとめたが,Rは,組み込み関数として提供されていない代表値も,簡単に計算することができるのだった。配列(Rでは列ベクトルなのでvectorと呼ぶ)を式の中にそのまま書けるので,逆数の平均の逆数である調和平均などは,1/mean(1/x)と書くだけで計算できるのだった。ループや条件分岐などの制御構造をもつのでプログラムが書けるという点にばかり目が行っていたが,配列の扱いが簡単だというのも実は大きな特長といっていいだろう。
- 来がけに長野駅のKIOSKで見かけて衝動買いしてしまった,太田忠司「建売秘密基地 中島家」(幻冬舎文庫)を,移動時間などを使って読了。この系統の前作「3LDK要塞 山崎家」の猿蟹合戦も面白かったが,デラ星人+いろは一族とマゼラン星雲からやってきた宇宙保安組合のマーヴェラスエイト+Alphabet一族が戦うという設定のこの作品も遊び心の塊で(X-FILESのパロディなどは絶品である)面白かった。日常から非日常への飛躍がなんともいえないし,非日常でのスピード感溢れる展開も読者を飽きさせない。プロレスがわかっている人にはもっと楽しめるのだろうと思われたのがやや口惜しかった。3歳の阿美ちゃんの描写からすると,太田忠司にはきっと3歳くらいの娘がいて,「遊ぼ」と言われてつきまとわれているのだろうなあ,と推察してニンマリするという楽しみ方は,我ながらちょっと変かもしれないが。
- 今日は比較的時間があったので,来週のミーティングの準備をしながら,生態学の17回目の講義のフォローをするための調べものをしつつ,フリーソフトの新バージョンのチェックなどをした。IrfanViewがいつの間にか3.51になっていて驚いた。
- 帰りは終電1本前。田中康夫「田中康夫が訊く どう食べるかどう楽しむか」(光文社)を読了。和洋中さまざまな料理,さらにバーやお茶屋遊びの楽しみ方や味わい方を,その道の名店といわれた店のオーナーたちに(一部例外在り),客としての田中康夫がインタビューするという趣向の本。料理はなるほどと思ったが,酒は難しすぎてちんぷんかんぷんだったのは,酒と料理に対して,田中康夫のレベルが違うというよりは読者としてのぼくのレベルが違うのだろう。料理は話を読んでいるだけで頬が落ちそうになるようなものが多く,なんだかそういう料理店に行きたくなってしまった。
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