枕草子 (My Favorite Things)

【第706回】 今日も会議(2001年11月9日)

今日も9:30からソロモン班の会議ということになっている。一昨日と違って長期間のフィールドワークをしてきた人の発表に対して徹底的に質疑を交わすという趣旨なので,疲れそうである。

目が覚めたら6:30だったので,慌てて妻が作っておいてくれたご飯と味噌汁を食べ,着替えて飛び出した。6:40を回っていた。自転車を飛ばして,7:02発あさま550号に何とか間に合った。これに乗れれば,だいたい9:00には研究室に着ける。会議まで30分の余裕があるというわけだ。今日の新幹線内での仕事は,オセアニア学会webサイトを更新するためのファイル作りである。

安中榛名でオセアニア学会仕事が終わったので,これから昨日の講義概要をweb掲載用に変換する作業にかかる。

朝から一日,充実した会議だった。会議後に昨日の講義資料のhtml化をしてアップロードし,帰りは終電1本前となった。

雨だったので大江戸線から銀座線に乗り継いだ。銀座線が遅れたので焦ったが,何とか終電1本前に間に合った。金曜日の例に漏れず,満席だったので,梶尾真治「かりそめエマノン」(徳間デュアル文庫)と瀬名秀明「虹の天象儀」(祥伝社文庫)を読了した。どちらもセピア色のイメージの佳作といえよう。「かりそめエマノン」は,いうなればInvasion(ロビン・クック)のエマノン版にファイアスターター(スティーヴン・キング)風味をふりかけたような作品と言える。しかし,ハードSFとしてみると,コア・アイディアが破綻しているような気がする。虹の天象儀は,久々に読んだタイムリーパーものである。仕掛けはなかなか魅力的だった。ただ,それを誰が作ったのか,少年だとするとどうして彼にできたのかが謎のまま残るのでお預けを食わされた犬状態になってしまうのが引っかかるし,「思いが残る」形で起こるタイムパラドックスを考え出すと何か釈然としない。誰か解説してくれないだろうか。でも,とても美しい作品で,魅力的であることは確かだ。

長野駅を出たら雨だったので自転車は諦めて長野電鉄で帰った。


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