子どもの相手をしながら金魚の水槽の掃除をし,クワガタムシの水槽を越冬仕様にするために昆虫マットを湿らせて加える,という作業を了えた後,ベーコンとタマネギとジャガイモを炒めて夕食を作った土曜日に続き,カビが付いてしまった窓に塩素系の洗剤を使いたくなかったので歯ブラシと雑巾でこすって磨き上げた午前中を経て,午後は息子と一緒に髪の毛を切りに行って,長野駅に停めておいた自転車に息子を乗せて押して帰り,途中イトーヨーカドーで買った皮を使って餃子を作ったという家事に明け暮れた日曜日となった。週末は大抵,こんなものである。
月曜の往路はあさま2号である。今週は,木曜の非常勤だけではなく,金曜に環境保健学の講義があるというのに,水曜午前中に娘の保育園の参観があって(そのとき妻は共同研究の調査に行ってしまっているので,ぼくが行かねばならないのだ),講義準備をする時間が少ない。どうやったら間に合うのだろうか。
もっとも,新幹線の中とはいえ,こんな日記を更新している時間があるのだから,まだ大丈夫だと思う。忙中有閑は確保できている。これが1999年3月のように限界を超えると,日記すら書く暇がなくなる。
医学部のDNSがおかしくなっているので施設掛に対策をお願いしたりといったお決まりの(!)雑用のほかは,一日中講義準備をしていた。その過程で,R-jpメーリングリストが稼動しているのを知り,登録してきた。あまり活発ではないようだが,先人がいると思うと心強い。
復路あさま563号で,加納朋子「月曜日の水玉模様」(集英社文庫)を読み始め,読了した。日常の謎と呼ばれているが,実際にはなかなか日常ではお目にかかれないような謎を,不自然でなく繰り出すために,著者はヒロインの生い立ちにアクセントを与えたり,ワトソン役の職業を調査会社の調査員にしたりと工夫をしている。もちろん,都筑道夫のジャケット背広スーツの話が実話に基づいているということからも言えるように,往々にして事実は小説よりも奇なり,なのだが。