寝坊するわけにはいかないので，腕時計の他に置時計のアラームを10分ずらしてセットしておいたのだが，腕時計だけで起きることができた。30分で食事と着替えを済ませ，戸外に出た。吐く息の白さを目の端で意識しながら自転車に乗ろうとしたら，サドルがでこぼこになっていた。夜の間に結露したものが朝方凍ったらしい。このまま乗ると体温で融けてズボンが濡れてしまうのは必定なので，手袋でこすって落とそうとしたが，硬く凍り付いていて全然とれなかった。仕方がないのでハンカチを敷いて乗った。一昨日も同じように凍り付いていたけれども手袋で簡単に落ちたことを考えると，今日の方が冷え込みが厳しいということだろう。こうして徐々に冬に入っていく。
長野駅に着くとサドルの氷が融けてハンカチが湿って冷たくなっていた。ちょうど良いタイミングで，あさま550号に乗れた。混み具合は平日とあまり変わらないと思うが，客層が違う感じで，大きな荷物をもった，グループで行楽に出かけようという雰囲気を漂わせた人が多いようだ。座席を回転させて向かいあわせているところも散見されるが，これも平日ではまずお目にかかれない。今日みたいな晴れ渡った日は，戸外を散策するには絶好のコンディションだと思われ，羨ましい限りだ。
ぼくが東京に行くのは未来開拓研究の全体会議の２日目だからで，沖縄と海南島の調査報告をずっと聞くことになる。夜は懇親会があることになっている。３日目の明日が，ぼくが担当している影響予測（モデル）の話をすることになっているので，あまり飲まないように注意しなければ。
9:30から17:05まで，50分間の昼休みを挟んでたっぷり会議をした。沖縄と海南島の話を聞いたわけだが，コンセンサス形成に関して，危なくてできない話が多いというのは，「マニュアル」作りの大きな障壁となりそうな気がする。抽象化すれば公開できる，というならいいのだが。
18:00から懇親会で，20:00過ぎに一次会がお開きとなった後，研究室に場所を移して二次会となったが，ぼくは美味な日本酒を一杯いただいただけで21:00にその場を離れ，帰途に着いた。もちろん明日に備えてのことなのだが，あさま563号ではずっと眠っていた。