久々に晴れていたので自転車で長野駅に向かい,往路あさま506号に乗った。意外に空いている。
暖かさでウトウトしていたら,いつの間にか上野に着いていて,慌てて降りた。昨夜自転車を停めたので公園口経由になるわけだが,そうすると必然的にディラ上野ブックガーデンを通ってしまうので,本買いの虫が騒ぎ出して,気が付くと今日のように5冊の本を買ってしまっていたりする。
坂本龍一監修「非戦」は,どうせいつかは買おうと思っていたのでいいのだが,ブルーバックスのバイオカイトの本とか,大沢在昌の文庫書き下ろし「未来形J」とか,「2ちゃんねる宣言」とか「タンパク質の生命科学」とかいった衝動買いをするから,本が溢れるような事態になってしまう。
とうとう,読み了えた小説は廊下の本棚に出すことにしたが,それでも本の置き場が足りない。
帰りは終電1本前。大宮まで座れなかったので「未来形J」を読み始めたら,止められなくなって軽井沢過ぎで読了した。細かい点を気にしなければストーリーは好みだし面白いのだけれど,最優秀賞以外の結末も読んでみたいと思った。試みの新しさでいえば島田荘司編集の「パロディ・サイト」の方が斬新だったと思う。結末を読者から募集するというのは随分前からあるアイディアである。媒体が新しくても,それ自体はどうということはない。双方向性だって,筒井康隆の朝のガスパールでやられてしまっているし。だから,大沢在昌の大上段に振りかぶった後書きは,ちょっと恥ずかしいと思う。