枕草子 (My Favorite Things)

【第743回】 大掃除(2001年12月26日)

往路あさま504号。今日は10時から研究室の大掃除なので,上野駅で銀座線ホームまで走らねばならない。地下鉄を使わずに公園口から走りつづけるという手もあったのだが,長野市が大雪で長靴を履いてきたので,その手は使えなくなってしまった。例によってトンネルを抜けて上田側に出たら,雪なんか全然降っていないのだったが。

この忙しいのに大掃除なんかしたくないのだが,年に一度のことだから仕方あるまい。去年を振り返ってみると,13:30から17:00までという長時間だったわけだが,今年は午前中にやることになったので,10:00から12:30で終わらせる予定の筈である。さて終わるだろうか。

昨夜から新幹線内で人口大事典の索引作りをすることにした。原稿がテキストファイルだったのでWZ Editorでやり始めたのだが,索引語を別ファイルに抜き出したら,それだけを別の色で強調表示するような仕組みが欲しいところだと思う。WZのキーワードファイルはWZフォルダに作らなくてはいけないのが痛いし,どうも1色しか使えないようだ。取りあえず専門用語だけをWZフォルダに作っていくことにするが,できれば,専門用語と人名を別の色で表示したいし,キーワードファイルは文書と同じフォルダにも作りたいところだ。そうでないと研究室のデスクトップでもvaioでもということができない。もしかしたらマクロであるかもしれないから,探してみよう。自分で作るのはちょっと辛そうだが,そんなに難しいアルゴリズムではないと思うし。

新幹線が上野に着く時刻が2分遅れたので銀座線を諦めてタクシーに乗ったのだが,これが大失敗だった。大渋滞でぜんぜん進まないので,これなら歩いたほうが速かったというくらいの時間がかかり,結局5分遅刻してしまった。荷物もないのに昼間の東京でタクシーに乗るのが無意味な行為であることがよくわかった。

大掃除が予定通り終わった後,広島大の梯さんが見えて,人類生態の計算機環境を説明してから,感染症モデルをやっている学生2人(竹内,福山)も交えてディスカッションをした。昨日聞いたNowak and May (2000) "Virus Dynamics" Oxford Univ. PressとDiekmann and Heesterbeek (2000) "Mathemetics and Epidemiology of Infectious Diseases" Wileyをまだ買っていないのだったことを思い出したが,結局今日も注文しそびれた。

その後夏原さんの博士論文発表練習1回目があって,辞書ソフトのインストールをして,文献を検索して,等々やっているうちに,人口大事典の仕事も論文もさして進展しないうちに21:00を過ぎ,終電1本前で帰途に着いた。どうも仕事がバッファオーバーフローを起こして混乱して効率が低下しているようなので,一度頭の中を大掃除したいところである。

それでも今日は,Rで統計学の基礎を教えるためのテキストとして社会統計学の講義資料R-jpメーリングリストに昨日紹介したのに対して,役に立つというメールをいただいたことが嬉しかった。一つでも嬉しいことがあったのだから,いい一日だったと思うべきなのだろう。


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