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個別メモ
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【第1155回】 滝を見てからICTMに行って帰国予定(2008年10月2日)
- 5:10頃に目が覚めた。まだ戸外は真っ暗だ。暫く『ダライ・ラマ自伝』とか昨日pdfでダウンロードした文献などを読んだりしていた。本当は締め切りを過ぎた原稿を打つべきなんだと思い直して(昨夜門司先生からremindされたおかげ)シャワーを浴び,1時間弱原稿を打ってからホテル近くの滝を見に行った。途中,工事中で行き止まり感が漂っている場所があって不安だったのだが,できたばかりのようなボードウォークから未舗装のところを抜けて古い石段を降りて行くと,確かに海のすぐ近くに落ちている滝があって,いい眺めだった。小さいわりに風情があった。滝から石段を横に上がって行くと韓国レストランと土産物屋があったが,さすがに朝が早すぎて開いていなかった。
- ホテルをチェックアウトしてバス乗り場に行くと,ちょうどバスが出たばかりだったのだが,タクシーに乗ろうとしていた女性にICCまで行くなら一緒にどう? ともちかけられて同乗したおかげで,途中でバスを追い抜いた。値段も約13,000ウォンで3人行けたので悪くない選択だった。とりあえずサンドイッチとコーヒーの朝食をとり,メールのチェックをしているところだが,9:00からのセッションはどれかを聴くつもりでいる。
- マラリア原虫の細胞生物学というか,細胞死のセッションを聞いた。さすがに今をときめくシグナルトランスダクション分野だけあって聴衆も多くてエキサイティングだった。マラリア原虫の場合はNOは増えていないので,それによるアポトーシスではなく,かといって活性酸素によるのでもなく,原虫の数が多くなりすぎてアポトーシスが起こるのかどうかは原虫の数のコントロールが難しいのでうまく実験できないという話があったが,ホストを生かさず殺さずというのがパラサイトの生存戦略の極意だから,うまくアポトーシスを起こすことも彼らの生存の役に立っているのだろうし,定性的には納得できるのだけれども,メカニズムを明らかにするのは面倒だろうなあ。
- コーヒーブレイクになったので,再びメールチェックをしている。その後マラリアワクチンのセッションを聞いて,昼食を貰って外に出た。海の方に柱状節理という奇岩景勝地があって,2000ウォンを払って眺めてきたのだ。有料だけあって凄い眺めだった。
- 昼休みの残りの間はポスターを見て回ったが,蚊帳を使って魚を干しているという発表が面白かった。たぶん医療援助としては失敗なのかもしれないが,生活援助としては成功しているからいいのではないだろうか(と思ってしまうのは,自分が人類生態学者だからだろう)。14:00からは重症マラリアの講義のような話を聞いた。14:30過ぎから中国の女性研究者がマクロファージマイグレーションと重症マラリアという話をしていて,面白い話になりそうだったのだが,15:00にバスが来るので外に出てメールをチェックしたところである。
- バスに乗って,まずJEJU市内のKALホテルに行ってツアー客を1人拾い,土産物屋で30分いなくてはいけないので味見してキムチを買い,空港に着いてチェックイン,手荷物検査も出国審査も簡単にパスして待合室で5000ウォンのうどんを食べ,暫く待っていたらあっという間にボーディングとなった。これも難なく済み,離陸から成田の着陸までも何事も無く,予定より30分以上早く着陸した。荷物が出てくるのに時間が掛かったのでソロモンからの帰りより1本早いスカイライナーに乗ろうという野望は潰えてしまったが,NEX50号に乗れたので上野で走る必要はなくなった。東京駅での乗り継ぎ時間は15分くらいあるらしいので,まあ大丈夫だろう(上野からだと高崎まで座れないだろうし,東京乗換えの方がいいのだ)。結局あさま号は最終555号なので,長野駅からはタクシーだが,まあそれは仕方なかろう。とりあえず無事に帰国できて良かった。
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