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公衆衛生学実習

Latest update on 2017年10月24日 (火).


1.本実習の位置づけ

本実習は,カリキュラム上,前期の講義「環境・食品・産業衛生学」に対応する実習であるが,これまで伝統的に学生がグループ実習として自主的に実習課題を決めて実施し,最終発表を相互評価するという形で進められてきたので,本年度も基本的にはそのスタイルを踏襲する。また,大気と水と産業衛生についての課題調べ,発表,討論と機器校正,滴定,共洗い,吸光度測定と検量線作成といった,定量分析の基本技術の習得を目指した実験・統計解析も実施する。

事前学習やグループ学習,提出物がかなり多いので,覚悟して臨まれたい。後述するように,グループ実習では,(予算の制約はあるが)かなり多様な課題が許容されるので,各自の自主性がこの実習を成功させるかどうかの鍵である。

2.班分け

前半に課題別討論と基本実験(10月3日に実習テキストを印刷して配布する)を行う際はA,B,Cの3班に分かれる。後半で自主的に決めた課題についてのグループ実習を行う際は各班をさらに2つずつに分ける。

3.授業予定と場所

10月3日のオリエンテーション,10月10日のグループ実習方法の検討,11月7日の統計解析入門,最終日の発表会は,全体で集合するので,F306を使用する。班別の討論と発表は,原則として,E701(A班),E702(B班),E503(C班)を使用する。基本実験にはE501の機器を使用するが,全員は入りきれないので,適宜移動して作業することとする。

グループ実習については,討論などはE701,E702,E503が時間内は利用できるが,他の場所も必要に応じて利用する必要が生じると思われるので,適宜調整すること。

10月24日が3,4限と表示されていましたが,4,5限のままです。申し訳ありません。

日付時限A班B班C班
10月3日オリエンテーション,グループ実習テーマ紹介
グループ実習課題検討(班ごと)
10月10日グループ実習方法論の検討(班ごと)
グループ実習実施計画作成(班ごと)
中澤確認後解散→必要物品発注
10月17日大気・環境問題討論水討論産業保健討論
大気・環境問題実習
粉塵・騒音データ
水実習産業保健実習
10月24日産業保健討論大気・環境問題討論水討論
産業保健実習大気・環境問題実習
粉塵・騒音データ
水実習
10月31日水討論産業保健討論大気・環境問題討論
粉塵・騒音データ
水実習産業保健実習大気・環境問題実習
11月7日4・5実験データの統計解析入門(演習)(サンプルデータCSV形式:二酸化炭素二酸化窒素クロスオーバーデザインによる産業衛生実験粉塵・騒音・車台数二酸化窒素濃度計算のための検量線用データ総硬度
11月14日4・5グループ実習(6班別々に;中澤は12:10からE501にいるので,各班必要なものを取りにきて開始すること)
11月21日4・5グループ実習(6班別々に;中澤は12:10からE501にいるので,各班必要なものを取りにきて開始すること)
11月28日4・5解剖実習のため,公衆衛生学実習はありません。
12月5日4・5解剖実習のため,公衆衛生学実習はありません。
12月12日4・5まとめ・プレゼンファイル提出期限
1012月19日4・5成果発表会

グループ実習はこの時間帯に限らず,グループごとに進めてもよい。適宜担当教員に相談すること。

4.提出物と成績評価

10月17日から10月31日までの3回は,4限に3つのテーマについての討論会を行う。大気,水,産業保健に関わる問題(予め提示するテーマから班内で分担)について自主的に文献調べを行い,A4で1枚の資料をまとめ(事前に班の人数+教員への提出用の15部を,カードを中澤教授から借り,事務局総務課前のコピー機でコピー),各人約5分を持ち時間として発表し,討論を行う。討論のモデレータは教員が行い,各人について5段階で評価する。

討論会に引き続き,各テーマについての基礎実験を行う(出席を取る)。詳細は後述するが,個人レポートを(全部まとめて最終日までに)提出することとし,これについても教員が5段階で評価する。

後半はグループ実習となる。実習内容によっては正規の実習時間ではできない場合もあるため,出席等はとらないが,積極的に参加して欲しい。

最終日は,パワーポイントなどを用い,班ごとに成果発表を行う。各班の持ち時間は25分以内とする。プレゼンテーションファイルと別に配付資料がある場合は,全員分と教員の分を合わせて46部を事前に各班で(コピーカードは中澤教授から借りること)用意すること。グループ実習についての評価は,(1)グループ実習全体を通しての各人の貢献はグループメンバーが一番わかるはずなので,自分を含めた班員全員について5段階評価,(2)配付資料と成果発表,討論について教員が評価(班単位の評価)する。

成績評価は以上を総合して行う。

5.これまでのグループ実習テーマの例

2016年度
「朝食を抜くと能力は落ちるか」「さまざまな方法の違いによる歯垢除去効果の比較」「中身と容器の材質によって飲料容器を放置した場合の細菌繁殖は変わるか」「周囲の音で暗記力と集中力は変わるか」「手を洗った後どうすれば手を清潔に保てるか」「日焼け止めクリームは本当に表示されているほどUV-A とUV-B をカットできるのか」
2015年度
「スマホvsトイレ汚れ」「ヒートテックの保温効果」「賞味期限と消費期限」「水の浄化」「コンタクトレンズの汚れ」「水素水の肌保湿効果」
2014年度
「布団の除菌方法の有効性」「ファブリーズの消臭効果」「手の洗い方」「何度で菌はいなくなるか?」「外干しと部屋干し」「電磁波の測定」
2013年度
「不快指数とは?」,「光の種類による消毒効果」,「川の水質調査」,「3秒ルールの有効性」,「JINS PCの効果について」,「身の回りの細菌と食中毒」
2012年度
「体温上昇」,「真の清潔とは?」,「匂いとストレスの関係」,「集中力の高め方」,「紫外線から肌を守れ!!〜UVカット繊維は万能!? 乙女の敵紫外線〜」,「ドローイング法とEMSによる腹部脂肪減少効果の比較」
2011年度
「身近な電磁波の危険性」,「上から化粧水」,「放射能汚染の実態」,「食品の抗菌効果」,「油の酸化度」,「Mystery of Sleepiness」
2001年度
「嗚呼電磁波」,「暖房と換気」,「細菌の分布」,「紫外線の恐怖」,「衣服内気候の変化」,「生活排水の汚染について」
2000年度
「ペットボトルの細菌」,「うがい・手洗いの効果について」,「住宅と騒音」,「身の周りの照度」,「手洗いの効果について」,「換気の重要性について」

6.オフィスアワー・連絡先

火曜日18:00〜18:30,E707


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