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『Rによる統計解析の基礎』正誤表

最終更新:2012年 6月 6日 (水曜日)

以下は,これまでにわかっている『Rによる統計解析の基礎』の正誤表です。中澤の所属の異動に伴うURLの変更は仕方ないとしても,それ以外の問題点についてはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。なお,これ以外にお気づきの方は,メールでお知らせくだされば幸いです。

2012年に異動したためにURLが再度変更になった点を除けば,(1)〜(12)は第2刷で修正済みです。(13)は第3刷で修正済みです。(14)は未修正です。

2008年6月の第7刷において,付録を大幅に書き換えました(差し替え原稿の内容テキストファイル)。(2008年8月27日追記:なお,付録A.1で,独立2標本の平均の差の検定をするときに,まず等分散の検定をしてから通常のt検定またはWelchの検定をするという方法を説明していますし,本文第8章でもそのように記述していますが,これはコンピュータが自由に使えなかった頃の慣習的なやり方を踏襲しているに過ぎません。奥村先生青木先生がシミュレーションで示されているように,常にWelchの方法だけにするのが最良だと思います。『Rによる保健医療データ解析演習』では,「常にWelchにするべき」という説にも脚注で触れましたが,増刷されることがあれば,逆に,2段階のやり方を昔のものとして脚注で紹介するように改めたいと思います。

(2012年6月6日記)2012年4月1日付けで中澤が群馬大学から神戸大学に異動したので,URL等が変更されました。

(1) iii,脚注
(誤)http://phi.ypu.jp/swtips/R-jp-docs/
(正)http://minato.sip21c.org/swtips/R-jp-docs/
(2) p.14,4行目
(誤)p=(p1,p2,p3,dots)
(正)p=(p1,p2,p3,...)
(注)LaTeXのソースで,\dotsとすべきところを,dotsとしてしまったために起こったエラーです。
(3) p.14,脚注
(誤)R-1.7.0とR-1.7.1での
(正)R-1.7.0以降での
(4) p.56,図5.2
カイ二乗分布
細い線が出ていないので,差し替え願います。線を太くして作成したものを右に掲載しました。
(5) p.62,脚注*3
(誤)http://phi.ypu.jp/statlib/tf.mpg
(正)http://minato.sip21c.org/statlib/tf.mpg
(6) p.63,脚注*4
(誤)http://phi.ypu.jp/statlib/L6-1.csv
(正)http://minato.sip21c.org/statlib/L6-1.csv
(7) p.78,7行目
「たい。」の後に(\footnote{}で?)脚注をつけ,脚注自体はp.80にくるようにして,次の一文を挿入。

*14 CRANに登録されているvcdライブラリでも,\verb!Kappa()!関数により$\kappa$統計量の区間推定や,\verb!oddsratio()!関数によりオッズ比の区間推定が可能である。ネットワークに接続された環境ならば,Rのプロンプトに対し,\verb!install.packages("vcd")!でvcdライブラリがインストールされ,\verb!library(vcd)!でその関数が使えるようになる。

(8) p.124,Q=の式の次の行
(誤)として,値は使えない。回帰直線の
(正)という値が回帰直線の
(9) p.168,下から2行目
(誤)http://phi.ypu.jp/swtips/R-jp-docs/
(正)http://minato.sip21c.org/swtips/R-jp-docs/
(10) p.169,下から5行目
(誤)山口県立大学の中澤のサイト内でもhttp://phi.ypu.jp/swtips/R.html
(正)中澤のサイト内でもhttp://minato.sip21c.org/swtips/R.html
(11) p.169,下から2行目
(誤)http://phi.ypu.jp/swtips/Rsim/
(正)http://minato.sip21c.org/swtips/Rsim/
(12) p.169,最下行
(誤)http://phi.ypu.jp/demography/makepyramid.html
(正)http://minato.sip21c.org/demography/makepyramid.html
(13) p.83, 脚注4
(誤)この場合は,Rが勝手に入れ替えてくれるので,Xの不偏分散の方がYの不偏分散よりも大きいかどうか気にしなくてもよい。
(正)var.test()でなされる検定のデフォルトは,帰無仮説が「Xの不偏分散とYの不偏分散に差がない」,より正確に言えば「XとYの母分散が等しい」であり,対立仮説が「Xの不偏分散とYの不偏分散に差がある」なので,XとYの不偏分散の大小を無視して分散比Fを算出した両側検定がなされる(有意確率p.valueとしては,F<1のときは下側確率を2倍,F>1のときは上側確率を2倍したものが表示される)。そのため,Xの不偏分散がYの不偏分散より大きいかどうか気にしなくてもよい。
(14) p.66, 最下行
(誤)ただし,|ad-bc|がN/2より小さいときは補正の意味がないので,χ2=0とする。
(正)(削除)
(説明)この記載は,中澤が学生のときに講義で「そうするのが決まりである」と習ったことに基づいています。しかし,Prof. Brian Ripleyによると,Yatesの元論文にはそうする決まりはなく,したがってRの実装もそうなっていません。多くの統計のテキストを見ましたが,これに該当する記載は見つからなかったので,削除すべきかもしれないと思います。しかし,Yatesの元論文にかかわらず,|ad-bc|がN/2より小さいときは補正の意味がないのでカイ二乗値をゼロとすべきという立場は多くの統計ソフトによって採用されているので(出典:青木先生のページ),敢えて増刷でも削除していません。

リンクと引用について

Correspondence to: minato@sip21c.org.