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2011年9月のソロモン諸島及びパプアニューギニア往還記

Copyright (C) Minato NAKAZAWA, 2011. Last Update on 2012年1月26日 (木) at 11:18:40.

【第1日目】 眠れない旅(2011年9月18日日曜)

パプアニューギニアの男性用トイレのアイコンエアニウギニは,定刻より10分遅れ程度でポートモレスビーに到着した。機内食は夜食がBeef+RiceかFish+Pastaか尋ねられたのでBeefにして正解だったと思う。温野菜が美味であった。早朝の軽食はジュースとシナモンロールパン1個だけであった。水のペットボトルも貰えるのだが,着陸まで1時間もなかったので飲みきれなかった。空港はクーラーが効いていて寒いほどだったし,トランジット客も液体は捨てなくてはいけないので,水のペットボトルが勿体なかった。トランジット客はまずゴロカなどへ向かう国内線乗り継ぎと他国へ向かう国際線乗り継ぎに振り分けられ,国際線はさらに行き先に寄って振り分けられた。ブリスベンへの乗り継ぎが一番時間が短いので最優先で,次がケアンズ便,ホニアラ経由ナンディ行きは最後であった。しかし,外廊下で待っているうちに係員がやってきてチケットとパスポートを渡し,ホニアラ行きのボーディングパスを発行してもらえたので,それほど不安はなかった。成田からは日本人が大勢乗っていたので,こんなにたくさんの人がPNGやソロモンへ行くのかと訝ったわけだが,実は大半がブリスベンやケアンズに行く人なのだった。

トランジットの待ちは6時間近いのだが,売店はあるものの食べ物が売られていないのが辛いところだ。椅子は充分にあるけれども眠ってしまうわけにもいかないのでしかし待合室の片隅にインスタントのコーヒーの粉と紅茶のティーバッグと熱湯とお菓子が置いてあって,セルフサービスだが無料で飲食できたのは偉いと思った。お菓子では満腹にはならないが。ちなみに,この空港で一番面白かったのはトイレのアイコンであった。右写真の通り,男性用はフォルムはズボンだが,赤なので女性用と間違いやすいのだ。女性用も赤でフォルムがスカートなので,そちらを見て戻ってきて気付くのが普通だが,テレビドラマMr. Brainだったか,松岡圭祐の作品だったか,ソースは忘れたが,人間は形より色で直観的把握をするので,赤で男性のアイコンが描かれていると女性用だと思いこんでしまうという話は事実だった。

ホニアラ経由ナンディ行きのPX084は定刻より10分遅れくらいでボーディングが始まり,無事に離陸した。ビジネスクラスの客だけはすぐに飲み物と食事が出たのだが,エコノミーの客にはソロモン諸島の入国書類は配られたが,なかなか食事が来ないのが辛かった。でも,着陸1時間前くらいに配られたサブウェイのハーフインチサンドイッチのようなものが美味だったのでまあ許容範囲か。

ホニアラに着いたが,降りた客はかなり少なく,大半はそのままナンディまで行くようだった。預けた荷物は無事に出てきたし,入国審査も通関もたいした問題は起こらずに通れたので良かった。空港からホテルまで,5人だったので2台のタクシーに分乗して行ったのだが,1台当たり120ソロモンドルかかった。来るたびに値上がりしているが,現在は1キロメートル当たり10ソロモンドルという距離比例料金になっているそうで,空港からポイントクルーズ(メンダナホテルがある,ホニアラ市の中心部)までが12キロメートルなので120という計算になるそうだ。これまでは一々乗る前に交渉していたが,場所ごとの固定料金なら,ある意味明朗会計なのでお互い楽になったともいえる。ちなみにSICHEのパナティナキャンパスからポイントクルーズが7キロメートル,カジノホテルからポイントクルーズが5キロメートルらしい。

夜はメンダナホテルの和食レストラン白梅にて,息子の同級生のお父さんで北野建設にお勤めのYさんと日本人研究者グループとで会食。Yさんが獲れたてのカツオを捌いてくださり,大変美味だった。最近のソロモン諸島情勢とかいろいろ話をした。本当はJICAのAさんも出席予定だったのだが,残念ながら来られなかった。後で聞いたところでは体調を崩されたということで,残念だったが仕方が無い。部屋に戻ったらすぐに眠ってしまった。

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