枕草子 (My Favorite Things)

【第107回】 PhoneTalk接続顛末(1998年12月15日)

Macintoshというやつは,偉いのか偉くないのかわからない機械である。随分前からPhoneTalkでコンピュータ間のみならずプリンタとも安価に接続できるのは実にすばらしい。大学生協価格では,PhoneTalkのトランシーバが1480円,3 mの電話線が500円少々なので,1台のコンピュータと2台のプリンタをつなぐのに(1480×3 + 500×2)×1.05なので,6000円もかからない。しかし最大の問題は,それを周辺機器ベンダーがきっちりとサポートしてくれないところだ。

模様替えで書いたコンピュータ移動に伴って,研究室共用のMacintoshからMicroline 800PSII-LTとLBP-830(NetHawk LT3-LS装着)の両方へ打ち出せるようにする必要が生じたため,PhoneTalkを使うことにした。そしてそれはうまく行った。セレクタで切り替えるだけで,正確かつ高速なプリントをPostScriptプリンタに出すこともできれば,A3用紙にプリントすることもできるようになった。何の問題も起こらなかったし,Macintoshを追加接続すれば(ドライバはインストールしなければならないが),いくらでも同じように打ち出せるのだ。実にすぐれている。

しかし,調子に乗ってMicroline 4wをディスプレイの上に載せて使っていたMacintoshからも,そばのWindowsマシンにつないであるHP LasetJet 4LJ ProとEPSON PM-700Cにつなごうとしたのが間違いの元だった。Local Talkのポートがあるのを見れば繋ぐことができると思うのが人情というものであろう。PM-700Cのマニュアルを見さえすればそれが「ネットワーク接続はできない」と最初に書いてあることに気づいただろうに…とんだ無駄骨を折ってしまったのはぼくが間抜けということではあろうが,直結しかできないLocal Talkポートなんて欠陥品と言って良い。ドライバでなんとか対応できないのだろうか。

昨夜から今日の午前中までかかって試行錯誤した結果,LaserJetに繋ぐのだけが成功して(これもドライバを変更してからは電源を入れ直して数分待たないと接続が認識されないなどというふざけた仕様のせいで,大いに混乱させられたのだ),美しくて高速なプリントが得られるようになった。しかし,PhoneTalkのトランシーバと電話線が1組余ってしまったのが腹立たしい。マニュアル見ろよと言われれば一言もないのだが。


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