枕草子 (My Favorite Things)

【第160回】 驚いたこと(1999年8月23日;1999年10月22日追記)

今日は大学院の入試の監督なのである。試験監督というのはいつも退屈だが,それでも大学院入試の方が,学部のそれよりも幾分マシである。学部入試ほど悲壮感が漂っていないし,受験生が多様だからである。悲壮感が少ないのは,どうしても院に行きたいような学生(かつ,希望の研究室の教授に認められている)なら合格する程度の難易度であり,当落線上にあるような学生は就職などの代替選択肢をもっている場合が多いことによると思う(逆に言えば,1度くらいは体調不良とかいったこともあるかもしれないが,同じ研究室に2度落ちたら,適性がなかったと思って,その研究室は諦めた方が身のためである)。まあ,真相はわからないが,学生の顔が明るいのは確かだ。多様性についていうと,学部受験生は大部分が未成年だが,大学院受験生にはぼくより年上の人がゴロゴロいるし,企業を定年でリタイヤしたあと向学心に燃えて受験を決意したという人さえいる。こういう人は,受験の態度を見ているだけでも面白い。どのみち,「監督」という行為自体は非生産的なのでつまらないのだが,マン・ウォッチングをして何とか眠らずにいるというわけである。我ながら不真面目なような気もするが,監督業務自体は過不足無くこなしているので,許して欲しいと思うのである(>受験生諸氏)。

驚いたこと,というのは,昨夜の山本が突然打たれたホームラン4本ではなく,マリオン・ジョーンズの夫C・J・ハンターの砲丸投げ優勝で「愛の力」が世界に示された(?)ことでもなく,今朝のNHK「おはよう日本」である。いつの間にか,メインキャスターが,健康科学・看護学科卒業生の膳場さんになっているではないか。3,4年前に卒業と同時にNHKに入ったのは知っていたが,「おはよう日本」のメインキャスターとは抜擢されたものだ。学科卒業生では大先輩に迫田さんがいるが,迫田さんはメインキャスターになったことはないと思う。講義の出席状況やレポート内容から判断する限り,学生時代から真面目な彼女だったが,「おはよう日本」でも一分の隙もないしゃべりで,安心して見ていられる。まさに天職というべきだろう。頑張れ,膳場さん。

ついでに書いておくと,今日は久々にCGI開発室(掲示板開発室を改名)を更新したので,よかったらご覧いただきたい。


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