枕草子 (My Favorite Things)

【第368回】 進展(2000年8月22日)

あさま2号に間に合ったのだが,1号車も2号車も満席だった。3号車には3人並びの真ん中の席にいくつか空きがあったものの,もし両側でタバコを吸われたらたまらないので,乗るのを諦めた。15分待てば次の新幹線が来るので,どうしてもあさま2号でなければならないわけでもないのだ。JRも3両しか自由席がないのにそのうち1両を喫煙車にするというのは,時代遅れだと思う。始発から終点まで乗っても,最長で2時間しかかからないのだから,全車両禁煙でもいいのではないだろうか。喫煙車のニーズが低いことは,あさま2号でも3号車にのみ空席がいくつもあったことから明らかである。客商売なのだから,きちんとマーケティングして欲しいものである。

そんなわけで,今日の往路は8:05発あさま504号。

忙しいので放っておいた青空ML版エコポイントチェック作成プロジェクトを久々に進展させている。問題領域を絞るために,CGIによる投票を呼びかけてみる。さて反響や如何?

先日クラックされた手口は,rpc.statdのセキュリティホールを突かれていたことがわかった。Linux系は大抵駄目らしい。応急対策としては111のポートを塞ぐことだというので,取り敢えず全てのLinuxマシンで111を塞いでみた。FreeBSDは大丈夫らしい。やはり頑健さに差があるなあ。

パプアニューギニアのトルクマ金鉱からのシアン化合物と重金属の流出で下流の河川流域が汚染され,流域住民が食べている魚などにも汚染がありそうというニュース。グリーンピースのデータによれば,シアン化合物濃度が流出現場の土壌表面で2800 ppm,30メートル下流での沈殿物も5.4 ppmという高濃度で,米国の飲料水の0.2 ppmという基準値より遥かに高かったというのだが,飲料水と沈殿物の濃度を比較する意味はないと思う。川の水の濃度をなぜ出していないのか理解に苦しむ。もちろんシアン化合物の流出に問題がないわけではないのだが,こういうヒステリックな論調は嫌いだ。ついでにいえば,トルクマ金鉱の話なんかよりも西方のオクテジ鉱山からストリックランド川への水銀汚染の方が汚染としてはひどかったのではないか。あの時住民がグリーンピースを利用することを思いついていたら,パプアニューギニアの鉱山開発の歴史は変わっていたかもしれない(もちろん,そうでないかもしれない)。

夕方,川端裕人が小説を書く資料の一つとしての取材(?)にきた。役に立ったかどうかはわからないが,こちらとしては楽しかった。その後,メールが届いて,人口学会関係の仕事が2つ入った。まあ,前からわかっていた仕事ではあるけれど,なかなか面倒だ。

帰りは終電。大宮までは座れず。大宮から軽井沢までは熟睡。現在,軽井沢と佐久平の間。


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